読解力と問題集

イギリスの学校では、本読みに力を入れています。
私が勤務する学校では、子どもたちは毎日本を読むことが課され、家で親と読み、きちんと親のサインをもらってくるようにしています。
本を読む目的として
・自分の力で新しい単語も読めるようにする(フォニックス)
・本を読み、意味を理解していく(読解力=comprehension)
を育てることがあります。

では、どのように読解力を育てていくのか。
こちらのブログでも数回紹介していますが(Home Reading 1, Home Reading 2, Guided Reading, 読解力を育てる)、ただ単に「読ませる」で終わりにしてほしくないと思います。
5W1H を意識して、子どもに質問をしながら読むようにしてください(上記、「読解力を育てる」を参考にしてみてください)。

さて、イギリスの学校にある程度慣れてきたら、こうした本で読解力を図るのもいいのでは、と思います。(8歳KS2以上)

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イギリスのアマゾンのページ
こちらの問題集もよさそうですね。注文をしたけれどまだ届かないので、何とも言えませんが・・・。
Comprehension Ages 5-7
Comprehension Ages 7-9

内容的にはやや難しいかもしれません。
文章自体、イギリスの学校で使われているものなので、仮定法や受け身、関係代名詞など英語を勉強し始めた子には難しいかと思います。が、私が個人でレッスンを行う際は、2年目くらいからこうした問題も導入していきます。その時は、教える方も
・何を子どもに習得させるか
ということを明らかにして進めていく必要があります。私が行う際は、習っていない文法をすべてカバーすることはできないので、
・内容を理解し、英語での質問を理解し日本語または英語で答える
ことができればO.K.とします。

流れとしては
1) 子どもには文章を読んでもらい、内容を日本語で説明してもらう。
2) 問題を読んで、答える。英語で答えられない場合は日本語でO.K.。
3) その答えが文中のどこでわかったかを聞く。
4) わからない場合は、一緒に一文ずつ読んでいく。(文章によっては私が訳すこともある。また、子どもが訳すときには「誰が」「どうした」という主部と述部の部分をきちんと言わせます。)

イギリスの学校に通っている子どもたちのお母さんから「夏休み中に、どんなことをしたらいいでしょうか」というご質問もあり、今回、この問題集を紹介しました。渡英して英語もまったくわからない子どもたちも、学校に入ったら、こうした文を読み、授業についていかなければなりません。本当に大変だな・・・と思います。少しでも日本語でサポートしながら、理解力を深めていってほしいと思います。

*イギリス国内でもお家での英語のサポートの仕方などのセミナーを開催したいと思っています。人数が集まれば、地方にもおうかがいしますので、興味のある方はぜひご連絡ください。(ジョリーフォニックスのトレーニングも人数が集まれば、出張します!前回もダービーまでおうかがいしました!)
*ちなみに日本では Guided Reading のセミナーを2015年8月7日(金)に開催いたします(満席となりましたが、興味のある方が多ければ、また次回、開催したいと思います)。

ご連絡やご質問は以下のメールフォームをご利用ください。
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