“said” の代わりに

日本の小学校で働いていたとき、作文指導には苦労しました。
「~しました」「~でした」ばかりになってしまう文章をどのように工夫していくのか、言いたいことの雰囲気を伝える語彙というものを増やしていく必要があるため、一時間の授業ではなかなか作文が上手にはなりません。普段から、本をたくさん読んで、表現力を磨くということも大切なことです。

英語でも同じです。やはり、普段からたくさん本を読んだり、読み聞かせを聞いたりしながら、語彙を増やしていきます。
また、イギリスの学校で勤務していると、日本と比べ年齢が低いうちから作文を書くことが多いように感じます。そして、想像力を使うことがとても多いですね。Year 2(6ー7歳児)でも、
・魔法の石を拾ったら・・・
・庭で大きな音がしたと思ったら・・・
・森を歩いていたら、突然・・・
というような状況が与えられ、登場人物(characters)や場面(setting)について描写し、「はじめ・なか・おわり」を意識してお話を作ります。

当然、会話文も文章中に含むのですが、ここで問題になるのが「言いました”said”」の多用。子どもたちは”said”を使う代わりに違う単語を用いるように言われます。が、なかなか難しい。(私もそれほどたくさん単語が出てきません!)そこで、今日はこの”said”以外の単語を紹介します。

「言いました」と言っても、声の大きさなどでも、話し方でもいろいろな表現があります。以下、その言い方によって分けて紹介します(すべて過去形です)。

返事をする:repied, answered
大声:shouted, exclaimed(興奮した言い方で、大声とは限らない), yelled, screamed, squealed(金切り声)
ぶつぶつ:croaked(陰気な声で), growled(怒って、ぶつぶつ・がみがみ)grumbled(ぶつぶつ言う), mumbled(ぶつぶつ)groaned(うめき声), muttered(低くぼそぼそ)
ささやく:whispered, murmured(不平不満のささやき)
笑う:laughed, chuckled(くっくっと笑う)
尋ねる:asked, questioned

こうした言葉を集めて、一枚のシートにまとめておくと便利です。それがJoll yGrammar1 で紹介する Word web というものが便利。
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この表にいくつか単語を書いてみました。
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私がJollyGrammarで教えるときは、クモの巣に適当に単語を並べるのではなく、小声、尋ねる、大声・・・などのかたまりに分けて書くように伝えます。こうすることで、イメージ化され、覚えやすい子どももいるのです。

余談ですが・・・Jolly Grammarについて:8月2日(日)に大阪でジョリーフォニックスとジョリーミュージックとあわせて2.5時間のワークショップを開催しますので、興味のある方はぜひいらしてください。

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