フィンランド学校見学 2. 教室の様子 – 構造化 –

前回の『フィンランド学校見学 1. ヘルシンキ~ユヴァスキュラ』の続きです。

私がなぜフィンランドの学校をみたいと思ったのか。もちろん、フィンランドの教育は世界一などといわれていることもありますが、一体、なにをもって「いい」と言われるのか、なにが「いい」のか、それを自分の目で見てみたいと思ったからです。

特に今回、見学させていただくうえで特に注目していたのは以下の点です。

・教室の様子(構造化)

・個への対応

・特別支援教育

・教材

・ICT

2 日間の学校訪問で、まず『フィンランドの学校、ここがすごい!』と思ったのが「教室や廊下などの空間の使い方」でした。

教室がとにかくすっきりしています。教室の全面は大きなスクリーンが設置されており、パソコンにつながっています(これはイギリスも同じですが、イギリスの方が使い勝手がいいかも)。机と椅子の配置が各クラスによってさまざまということもおもしろいですね。島にしていたり、横一列に並べていたり、個になっていたり。また、椅子に車輪がついているため、島をつくるときも移動が楽だし、音も出ない。これはいい!

教室前方にはどの教室も白い引き出しがありました。これは子ども一人一人のロッカーにあたるもの。教科書もプリントも筆箱もこの中に入れてありました。また、ハサミやペンなど教室で共有しているものもこの中に入っており、先生が「色鉛筆つかっていいよ」と言えば、子どもたちが自由に取りに行っていました。

教室がとにかく「さっぱり」しているところも注目すべき点かな。時間割などは教室の側面の壁にあるのですが、日本のような時間割ではなく、その日一日の予定を記しているだけです。この写真の緑で囲っているところです。

こちらは同じく時間割です。

イラストも用いていますね。これ、すごくいいですよ(私もイギリスの学校で使用しています)。視覚支援の一つです。また、赤い矢印は「今、ここ」を示しているので、子どもたちは次に何があるのかが視覚的にわかりますね。

日本でも「子どもたちが注目する前は何も貼らないようにしましょう」と言われますが、フィンランドのこの徹底ぶりはいいなぁ、と思いました。日本だと黒板があり、また、指導方法も異なるため難しい点はありますが、視覚をつかった時間割は真似できるのでは?

長くなってしまいますので、教室について私がいいな~と思ったものはまた次回ご紹介します。

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