高野山小学校と中学校の公開授業
2024 年 11 月 19 日に和歌山県の高野町にある高野山小学校、中学校で外国語・英語授業の公開授業が行われました。
高野町ではブリティッシュカウンシルと協働して、英語教育推進プロジェクト(リンクをクリックすると外部サイトが別タブで開きます)を進めています。2023 年 11 月 9 日に書いたこちらの『高野山小学校研究発表』(リンクをクリックするとそのブログ記事に進みます)は昨年度の研究発表の様子です。今年度は朝日新聞のデジタル版で紹介されました。(次の画像やリンクをクリックすると外部サイトが別タブで開きます)
私はこの公開授業のときにはイギリスにいたので、残念ながら公開授業の見学はできませんでしたが、中学校の授業以外にも小学校 2 年生では音韻認識を高める活動、3 年生ではジョリーフォニックスを使った読み書きの授業が行われたとのことです。その授業を見学された方からこんな感想をいただきました。
高野山小中学校の研究発表会では、現場の先生方がジョリーフォニックスで音韻認識あそびをしたり読み書き指導をする姿と、その授業の中で活き活きと発言し活動するこどもたちの様子に、涙が出そうなほど感動しました。
ジョリーフォニックスを初めて知る参加者の方々が「こどもたちの発音がとてもきれい!」「1つ1つの音にアクションがあるのがわかりやすいね」「こどもたちの発話が多くて活動的!」とおっしゃっており、「そうなんですジョリーフォニックスって面白いんですよ!」と熱弁させていただきました。
小学校と中学校が連携を取りながら英語学習を進めている点も、今の英語教育において重要なポイントだと感じました。
この高野町の英語教育推進プロジェクトでは、私もシンセティック・フォニックスを用いた読み書き指導を担当させていただいています。3 年間通して、先生とともに考えて、実践し、試行錯誤しながらより力がつく、だけれど子どもたちに過剰な負荷がかからない(多少の負荷は必要です)指導を行ってきており、その結果として、やはりジョリーフォニックスは日本語版「はじめてのティーチャーズブック」にあるように 8 つのステップで指導するのが一番だということがわかりました。今回の公開授業ではその通り授業をしてくださったようです。
私の願いは、私立公立関係なく子どもたちがその子にあった力で英語を読み書きできるようになること、そして英語を読むことや書くことを苦痛に感じないことです。中学校の先生と話をしていると、「英語がわからないからもういい」とあきらめてしまっている生徒が増えてきているように感じるとのことです。そりゃ、黒板に何が書かれているかわからなかったら写すことも大変ですもの。教科書を読めと言われても、ローマ字読みだと読めないもの。
まずはひらがなが読めることが日本語でも大切。だから、英語もまずはひらがなの部分にあたる 42 個の音素とその「基本の綴り」から教えていったら、楽になる子どもがいっぱいになります。高野山小・中学校の子どもたちもたくさん自分で読み書きできるようになってきています。継続して指導していくことの大切さを再認識しました。
コメントを残す