高野山小学校研究発表

和歌山県高野町では、2021年からすべての子どもの英語力と意欲を高める英語教育として高野町とブリティッシュ・カウンシルは協働で、小中 9 年間の英語教育プログラムを構築する取り組みを始めました。

私も読み書きに携わり、主に教材開発と教員研修を行ってきています。シンセティック・フォニックスという日本でもあまり耳にすることがないフォニックスを英語を専門としない小学校の先生が全員学び、児童に読み書きの基礎を指導してきています。自分が習ったことがないものを指導するというのは大変なことですが、子どもが自分て読めるようになる、書けるようになる姿に先生方が感動し、熱心に指導方法を学んでくださっています。

そして、先生方から「子どもたちはここで差が出てしまう」「文字を書くことがしんどい」だから「なんとかしたい」という思いが出て来て、子どもたちの実情に合わせたプログラムが出来上がっていきました。

その高野町で研究発表が 2023 年 11 月 8 日(水)に行われました。子どもたちが生き生きと学ぶ姿をたくさんの方に参観していただきました。その様子が NHK 和歌山で放送されましたので、ここでシェアします。

NHK 和歌山 高野山小学校研究発表

子どもたちの生き生きした表情を見てください!スクリーン越しですが、目が輝く様子がうかがえ、私が興奮してしまいました。そして先生方が堂々と自信をもって読み書きを指導してくださる様子もうかがえて、胸が熱くなりました。

読み書きは一朝一夕にはできるようになるものではありません。時間をかけて丁寧に「読み方」を指導し、単語からチャンクへ、文へ、と徐々に育て、そして意味理解へとつなげていくものです。高野町の子どもたちは低学年で音韻を育てる活動を丁寧に行っています。今回の研究発表でも「cat の最初の音は c だね」と子どもが認識できるようになっていたとのことです。この気付きが 3 年生以降文字を学ぶときに生きていくのです。決して焦らずに、子どもの発達段階と言語の習得を丁寧に考えて指導していくことが大切です。

子どもができた!わかった!もっとやりたい!と思える読み書き指導を実践してくださっている高野町の先生方に心より感謝申し上げます。

*小学校での読み書き指導についてのお問い合わせは山下までお気軽にどうぞ!

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