通知表:Annual Report
通知表・・・学期ごとの終業式にどきどきしながら受け取り、中身を見ては一喜一憂する子どもたち。
日本では、各教育委員会によって通知表の形式は違っていますが、
-小学校では「大変よい」「よい」「がんばろう」の3段階評価
-中学校では ABC と1~5 の5段階評価
で表していると思います。今は絶対評価を用いているため、その子のがんばりや理解度を評価しているそうですね。先生からのコメントは、全体の学習の様子で数行、学級での様子に対して数行のコメントがあると思います。*
では、イギリスの学校ではどうなっているのでしょうか。
まず、通知表と言う言葉ですが、英語ではReport (レポート) と言います。 (私、働き始めた年は、このレポートと言う言葉が何のことか”?”でした。) 言葉の通り、レポートというのですから、子どもの学習到達度をお伝えするのです。
各教科ごとに頑張った点や、より頑張るといい点などが文章で記されています。ABC とか、1,2・・・5 などの評価は一切ありません。完全な絶対評価ですね。各教科ごとに8~9科目すべてにコメントが書かれ、そして全体のコメントも入ります。量にしてA4用紙の1枚半。これ、読むのに結構労力を要します (笑)。
ただ、やはりこれも学校によって違うということ。 (毎回、この言葉を書いているのですが、学校によって、また校長先生によって本当に違いますね。だからこそ、親は少しでも子どものために気に入る学校を選ぶのに必死になるわけですね。家まで引っ越すくらいの人もいるくらいですから。) 各コメントが一文だけで終わってしまうものもあれば、数行のコメントがあったり、また SATs (Standard Assessment Tasks:Year2,6,9 で受けるどれだけ到達したかを確かめるイギリスでの統一テスト:現在は反対の声も多く、このテストを行わない学校もあります。) の成績がついていることもあります。
さて、日本では各終業式:合わせて1年に3回、通知表をもらいますが、イギリスでは1年に1回、渡されるだけです。7月に入ると、学校が終了する約2週間くらい前から手渡されます。お家で保護者の方のコメントを記し、子どもも自分ががんばったことや次の学年で頑張りたいことを書きます。そして、それをもう一度先生に提出し、意見のある人は直接先生まで言うようになっています。
私も先生のお手伝いで、コメントなどをさせていただきますが、その子一人ひとりのことをよく分かっていないと、なかなか書けないものです。”1年に1回だけ”と言えども、改めて先生の観察力に感心します。
*ちなみに日本でも、特別支援学校や特別支援学級の通知表は、各教科ごとにぎっしりとコメントがあります。
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