どうやって成績をつけるの?Attainment Level
普段、学校ではテストもしないし(スペルテストなどはありますが)、教科書やノートもないし、一体、子どもがどれだけ授業を理解しているのか、またどれくらいのレベルにいるのか、きっと親御さんにとったら不安ばかりだと思います。イギリスの学校では子どもの成績を順位で表すことはありませんし、テストにも点数はつけません。(絶対評価ですから。よければアセスメント をご覧ください。)
では、どのように到達度をはかるのかというと National Curriculum (ナショナルカリキュラム:指導要領) の Attainment Level (アテイメントレベル:達成度) というガイドラインをもとにして、先生が各子どもの到達度を評価します。
このアテインメントレベル、Level 1 から Level 8 まで あります。(各教科についての詳しいレベルは National Curriculum のページをご覧ください。) 日本では各学年ごとに達成目標が設定されていますが、イギリスでは学年ごとではなく、各キーステージごとに達成目標が設定されるのです。つまり、Year1でできなくても、Year2でできるようになればいいんです。だから、イギリスの学校の授業は「これ、去年もやったじゃん!」という繰り返しが非常に多いのです。
各キーステージ最後の学年 (キーステージ1=Year2、キーステージ2=Year6、キーステージ3=Year9) にそれが達成できることが大切なので、繰り返し同じことを学習するんですね。
では、実際、どのレベルを目標にしているかというと・・・。
キーステージ1 では レベル2
キーステージ2 では レベル4
キーステージ3 では レベル6
まで達成できることをそれぞれ目標としています。そして、各レベルはさらに A, B, C と3段階に分かれており、A ならば次のレベルまでもうすぐ、C ならば前のレベルから上がってきたばかり、ということを示しています。下の学年から1C, 1B, 1A, 2C, 2B, 2A, 3C ・・・と徐々にレベルが上がってくるわけです。
子どもたちは自分のノートを見ると、自分のレベルが何なのかわかるようになっています。先生から直接
「あなたは今、レベル3A にいるから、今学期末にはLevel 4C にいくように、がんばりましょう」
と言われることもあります。と言っても小さい子だと、「それ、何のこと~?」って感じですが。
また、parents evening (ペアレンツイブニング) parents consultant (ペアレンツコンサルタント) と言われる先生との個人面談のときに、保護者の方にお話されることもあります。また、学年末のAnnual Report (通知表)に記されることもあります。
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