National Curriculum 指導要領の制定の背景
イギリスでは 1988 年に National Curriculum(ナショナルカリキュラム:指導要領)が制定・導入されました。それまでは学校ごとに教育内容にばらつきが大きく、全国的な学力水準が不透明だったこともあり、サッチャー政権下で教育の質の向上・説明責任強化を重視して、主要教科と到達目標を全国共通で定める制度となっていました。
後に 1997 年になると、それまで「内容が多すぎて現場の負担が大きい」という批判があったことを受け、ブレア労働党政権の下、方針が転換されていきます。基礎学力(特に読み・書き・計算)に特に焦点を置いて授業を行うようにと政府から通達が出ました。その結果、LEA(Local Education Authority: 地方教育委員会)に全権を委ね、教育委員会が各学校と今後の英語教育の発展を検討することとなりました。これにより、翌 1998 年に National Curriculum が大幅改革されることとなったのです。
またこの 1988 年のときに SATs(Standard Assessment Test:サッツ)といわれるテストの導入が決定されました。これは各 Key Stage(←クリックすると以前のブログ記事「Key Stage とは」が別タブで開きます)の最終学年でどれだけの教育レベルに達しているかを全国的にチェックするためのものです。Key Stage 1 は 1991 年、Key Stage 2 は 1995 年、Key Stage 3 は 1998 年からそれぞれ実施しました。しかし現在ではこれも批判的な意見が多く、テスト廃止の傾向、またはテストを受けさせない学校もあります。Key Stage 3 の SATs は 2009 年にすでに廃止となっています。
イギリスの学校へ転校してくると、子どもたちが毎日本を持ち帰り家で読むように言われるのはこのためなんです。リーディングの力を高めるために家庭でも協力を仰いでいるわけです。

コメントを残す