【肝膿瘍】での入院~退院
「お知らせ」でもお伝えしましたように、私、山下桂世子ですが、無事に 2019 年 5 月 17 日に退院しました。ご心配くださったみなさま、温かい励ましのお言葉をかけてくださったみなさまに心より感謝申し上げます。また、今回の入院で 2019 年春ジョリーフォニックス総合トレーニング【大阪】と【仙台】をキャンセルしてしまうことになり、楽しみにしてみえたみなさまにはご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます。
一体、5 週間の入院って何の病気だったの?と思われる方もみえるかと思いますので、こちらで説明いたしますね。長文になりますが、「肝膿瘍」ということばはネットでもほとんどヒットせず自分も不安だったので、少しでも誰かの参考になれば、と思い、詳細を記載します。
【診断名】
肝膿瘍と敗血症(通常 4 週間の入院と 4 週間の通院)
【症状】
悪寒戦慄と高熱
(高熱が出るときの震えと寒気が突然襲い、1 時間ほど継続。その後 40 ℃前後の高熱が出るが、発汗後、熱は平熱に下がる。高熱時の節々の痛みや倦怠感、意識がぼんやりするということはなく、普通に会話もでき、全く熱が出ている様子もない。)
【経過】
2019 年 4 月 2 日(火)イギリスの自宅で悪寒戦慄と発熱。一度だけの高熱で風邪薬を飲みおさまる。その後全く熱も出ず普通。
2019 年 4 月 5 日(金)日本へ。
2019 年 4 月 7 日(日)二日間のジョリーフォニックストレーニング【日本橋】終了後に悪寒戦慄に襲われる。休日応急診療所へ行くが、インフルエンザではないと診断(熱は 39.9 ℃)。ホテルに戻り、休むと平熱に。
2019 年 4 月 8 日(月)実家へ移動。
2019 年 4 月 8 日~10 日(水)夕方~夜にかけて悪寒戦慄と高熱。水曜日に町医者へ行き、血液検査の結果【細菌性の風邪】と診断され、抗生剤を処方される。
2019 年 4 月 12 日(金)抗生剤を飲んでいても一向に良くならないばかりか、悪寒戦慄・高熱に襲われる回数が増え、親が町医者に問い合わせをしたら「救急車を呼んでください」と言われ、夕方、救急車で病院へ。救急車や病院でのことは全て記憶にあり、意識もしっかりしている。病院に着いた時の熱は 42.2 ℃。
・血液検査
肝臓の数値と炎症反応や組織の破壊が起きている時に血中に現れるたんぱく質の値を示す CRP という値が 30 という異常な値(通常は 0.3 で 20 を超えると命も危ないと言われている)。
・肺炎を疑われ胸のレントゲン
⇒肺は異常なし。偶然写った肝臓に影が見える。
以上の結果から【肝膿瘍】と診断される。このときには【敗血症】も併発していて、緊急手術(ドレナージといい、管を肝臓にできた膿のかたまりの中に挿入し、直接膿を吸い出す)。
2019 年 4 月 12 日(金)この日から 1 週間は
・CRP が一時 38 まで上昇
・38 ℃の熱が 5 日間続く
・痛みで動けずトイレも車いすで移動
・酸素マスク
で本当に苦しかった。
2019 年 4 月 18 日(木)食事再開。
2019 年 4 月 27 日(土)入院後、初めて 37 ℃を超えない日。
2019 年 5 月 4 日(土)おかゆだったものが初めて普通食へと変更。
2019 年 5 月 8 日(水)肝臓の膿を吸い出す管を取る。
2019 年 5 月 9 日(木)点滴からの抗生剤を内服に替えて、ようやく退院!というときに、今まで順調に下がっていた CRP の値が上昇してしまい、原因を見るため1週間入院が伸びる。抗生剤の変更。
2019 年 5 月 17 日(金)CRP の値も下がり、ようやく退院!
2019 年 5 月 23 日(木)病院へ診察で、経過良好。
2019 年 5 月 30 日(木)もう一度受診。
2019 年 6 月 1 日(土)にイギリスへ戻る予定。
【原因】
通常は胆石が胆管などで詰まって炎症を起こし、その菌が肝臓について炎症を起こすと言われていますが、私は胆石もなく、炎症を起こしていた菌(2 種類)は大腸に普通にあるものだそうです。医師も「原因不明」という診断結果でした。
【今回感じたこと】
とにかく病気知らずで「元気」が取り柄の私だったので(高熱今まで 38.6 ℃が最高で、それも 25 年前に出たっきり)、正直、今回、熱が出ていた時も「すぐによくなるだろう」「ちょっとした疲れ」なんて軽く考えていました。また、「風邪」という診断は実はあてにならないというのも感じました。実際、町医者では血液検査も取ってもらっていて、肝臓の値や CRP も高めだったので、よりそう感じました。
次に、救急車を呼ぶことをためらってはいけないこと。この【肝膿瘍】は放置しておくと命の危険性もあり、私の場合は【敗血症】まで併発していたわけです。もし救急車を呼ばずにあのまま家にいたら、この世にいなかったかも・・・ということを後で聞き、ただただ救急車を呼んでくれた親に感謝です。
また、入院生活も長く、今回は予防のしようもない病気だったということもあり、人生、何が起こるかわからない、ということを初めて身をもって体験しました。それもあり、「やりたいことをやらなくちゃ」と強く感じました。
そして、何よりもみなさんにただただ感謝です。両親や夫、命を救ってくださった医師たち、看護師さんたちはもちろんのこと、FB でのみなさんの温かいお言葉、それもお会いしたこともない方からもメッセージをいただき、その言葉が私の「治そう」という気持ちを高くしてくれていたと感じます。人ってやっぱり人の間で生かされているんだな、としみじみと感じました。
トレーニングをキャンセルしなくてはならず、本当に多くの方にご迷惑をおかけしたにも関わらず、次回、行きますね!とおっしゃってくださる方も多くいて、筋トレにも力が入ります。自分の場がある、自分は必要な人間なんだ、と思えることって、人が生きていく上でとても大切なことなんだと感じました。生きているって素晴らしいことなんです。(もちろん、一部の方からはとても辛辣なご意見もいただきましたがそれは当然だと思っています。)
自分ができることをしていく・・・ずっと自分が大切に思っていることです。今回のことでより強く思うようになりました。今回はまだまだ私がすべきことがあるため「生かされた」と感じています。今後も私ができることを精一杯悔いのないように努めていきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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