第 22 回 JPF 勉強会 ミチムラ式漢字
私(山下桂世子)の「ジョリーフォニックス総合トレーニング」を受講くださったみなさまには、私が運営するコミュニティサイト J Phonics Fan(←クリックすると外部サイトが別タブで開きます)に無償でご案内しています。
この J Phonics Fan では 2 か月に 1 回、無償の勉強会を開催しています。主に私が「学びたい!」と思うことをテーマにして、必要であれば外部から講師を招き入れて、1.5~3 時間程度のレクチャーや話し合いも含めた勉強会としています。毎回違った内容ですが、子どもたちのために学びたい、自分の知識や指導力を上げたい、ともに学びたいという思いのある方には「学びたいもの拒まず!」という趣旨で、その都度参加者を募ってご参加いただいています。
通常は 2 か月に 1 回ですが、7 月は贅沢に 2 回!その第 1 弾、7 月 6 日は道村静江先生にミチムラ式漢字(←クリックすると外部サイトが別タブで開きます)についてお話をいただきました。
参加者のみなさんからいただいたご感想の中から 3 箇所のみ抜粋して紹介いたします。
大変興味深いお話をありがとうございました!
難しいと思っていた漢字の学習も、部品で分けると随分楽になるということに驚きました。また、その部品も細かい一つずつに意味があって、漢字1文字が成り立っている事を知って、漢字って面白いなぁと思いました。
今まで漢字は書き取りが大事だと思っていましたが、「書きより読み」ということは、本当に目から鱗でした。初見で読めることの大切さ、パソコン入力も読めなければできない事にもハッとさせられ、「さて、明日から授業をどうしよう⁉︎」と半面頭を抱えています。
とりあえず、2、3年生相手であれば、カタカナの復習と漢字の中に入っているカタカナ探しといったところでしょうか。
それから、道村先生が実際の身振り手振りをつけながら教えていただいたこともとても参考になりました。楽しく教えたいとは常々思っているのですが、良いアイデアが浮かばないまま、マンネリになっていました。パントマイム式、素晴らしいです。やはり、ベテランの先生の教え方には年季が入っているなぁと感心致しました。
上の子が書字困難の傾向があり、山下先生のご紹介でミチムラ式漢字カードを数年前に購入しております。QR コード付きも購入したくなりました!
間もなく高校受験を迎えますが、焦らず、基本に戻り、書くことばかりに集中せず、正しく読むことを念頭にと子供に声掛けをしました。道村先生のお話を聞いて、私自身がホッと致しました。
上の子曰く、ミチムラ式漢字カードは文字が普通の参考書より大きいため、文字の細い部分の確認しやすい様で、勉強があまり苦にならないそうです。
昨夜は、私にとって、カルチャーショックと言ってもいいくらいの、漢字学習についての新しい学びでした。
まず、道村先生ご自身からお話を伺うことができたこと、それが何よりの体験となりました。 盲学校で教えられたご経験、漢字の知識、漢字に対する向き合い方、私が言葉にできないものが、先生のお声や雰囲気から感じられるように思いました。先生が教えてくださったことが、お声やしぐさと共に思い出され、記憶に残っています。
最も印象に残ったことは、「部首、部品には名前があり、意味がある。漢字の成り立ちにもストーリーがある」ということです。そして、それを知っていくことの面白いこと!カタカナが、こんなふうに縮めたようになって漢字の一部になってたなんて!! これまで、何も知らずにただ書いて、覚えて、テストされた子ども時代。そして、大人になって疑いもせずに、子どもに同じことをやらせました。その乱暴さが今、見えてきて衝撃です。これは、英語の単語学習も同じだと思いました。もう、このようなやり方は古いのだとわかりました。
「すべてに意味がある。」なにか、大事なことに、やっと戻って来れる気がします。 講義の初めに、道村先生が「漢字の本質を伝えたい」と仰いました。私は、「漢字の本質ってなんだろう?」と思いながら授業を聞きました。そして、今、「漢字ってこんなに楽しく教えたり、学んだりできるんだ!」と思っています。 教室で、先生自身が楽しみながら盛り上がる指導したら、どんなに楽しい時間になることでしょう。子どもたちの「自学自習」が育つというのが、想像できます。
ミチムラ式eカードも見やすく、写真と必要な情報が全てあり、口に出して言うこともできるのが、とてもいいと思いました。これなら、子どもたちが漢字学習に関心をもってくれそうです。
また、先生が仰った『目標は、読めて、使えて、言葉を増やす。』こちらも、ジョリーフォニックスの学びと重なるものがあると思いました。『読めることが一番大事』というお言葉で、私の中の迷いが吹っ切れました。自分では、そう言い切ってしまっていいのか、少し不安だったからです。理由を聞けば当然のことでした。読めなければ、情報を取れません。今後は、迷いなく指導ができます。
さらに、「とめ、はね、はらい」の多くはどうでもいい!」とのお言葉も、新鮮でした。自分も子どもたちのテストや宿題などを見て、そう思うことはあったのですが、「そんなこと言っていいの?」と、いう気持ちがどこかにありました。漢字がすごく苦手な子に対しても、「できないと、この子が後で苦労する」と思って、練習させたこともありました。 でも、道村先生のお話を伺って、今までの価値観ではダメだと思い直しました。
今までは、子ども目線ではありませんでした。一人ひとりに合った指導をしたつもりが、全然そうではなかったとわかりました。 細かいダメ出しの×をつけて、子どもの心を何度も傷つけるようなことはもうやめなくてはいけません。この自分の気持ちがしっかりと決まったことも、何よりの学びでした。できる子、支援が必要な子、一人ひとりに合った指導を心がけます。
他に、カタカナがこんなに漢字の中にあること、音読みがものすごく大事であること、1年から3年まで頑張れば、4年生からは楽になること、その「基礎づくり」の部分がとても重要なこと。そういったことも、とても勉強になりました。 英語も漢字も、パーツを組み立てたり、分解したりできること 楽しくストーリーを作ればいいこと 先生がいかに面白がって、ハマらせるか パントマイムのように体を使って見せること 写真やイメージを使うこと しゃべり言葉に色をつけて楽しむこと 子どもと一緒の目線で、「へえ〜!こんな意味があるんだね!」と楽しむこと 無味乾燥なプリントの宿題は出さない など、英語の指導でもすぐに取り入れられることがいくつもありました。 本当に、とても、勉強になりました。 この学びと体験を、子どもたちのために役立てるようにします。 山下先生、道村先生、貴重なお時間と学びをくださって、ありがとうございました。

道村先生との出会いは 2014 年。小学校で道村先生が子どもたちに指導されるということで、図々しくも授業を見せていただき、その後、私のトレーニングに道村先生がお越しくださいました。昨年、久しぶりにお会いし、食事をしながら感じたのが道村先生のエネルギーの強さ。信念。どれだけ元気をいただいたことか!そして、今年 2 月にお会いしたときにぜひ勉強会でお話しください!と約束。それが叶った 7 月。道村先生のブログ『しずえばあちゃんの回想録 “We Can Do It !”』(←クリックすると外部サイトが別タブで開きます)の 2025 年 7 月 9 日『外国とつながった夜』(←クリックすると外部サイトが別タブで開きます)の記事でもご紹介くださいました。
書かせて覚えさせるだけが漢字指導ではない。こういう方法もある。どの方法がいいのかは子どもが選べばいいんです。だからこそ私たちは引き出しをたくさんもっていないといけないな、と再認識した時間でした。道村先生、ありがとうございました!
コメントを残す