「Guided Reading」ワークショップ 感想&質問

2024 年の夏は「音韻認識を育て、読み書きの力をつけるため」の 4 つのワークショップを東京と大阪で(大阪では、その内の 2 つのみを)開催しました。

1) 読み書きに入る前に行いたい「英語の音あそび」で音韻認識を育て、

2) ある程度の段階になったら、読み書きの基礎を作る「Jolly Phonics」を導入します。

3) その途中から「読みの流暢さを育てる」指導を行い、

4) より高度な読み方を指導するための「Guided Reading」へとつなげていきます。

それぞれのワークショップにご参加くださったみなさまからフィードバックをいただきましたので、そのご感想とご質問にお答えしていきたいと思います。今回は、最終回となる第 4 回目、ジョリーフォニックスの指導後に行う「Guided Reading」ワークショップ(@大阪、台東区)です。

コロナ前も Guided Reading のワークショップは行っていましたが、今回はジョリーフォニックスを用いてどのように指導していくのか、というところにフォーカスするため、中身をがらりと変えました。今回は質問の部分は日本語でもわかりやすくしているので、すぐに実践できるかと思います。こうした「読みの力」を身に付けることで、子どもたちの世界も広がりますね。

感想

42 音の指導を終えて、なかなか次に進みづらくどうしたものかと思っていたところ、とてもわかりやすかったです。やはり目の前の子どもたちにどんな力をつけたいのか、そのためにはどのように教えたらいいのかを常に問い続けなければならないなと改めて考えさせられました。guided reading とても興味深かったです。vipers 意識して指導するかしないかは子どもたちの読解力に大きく影響があるなぁと思いました。英語だけでなく、他の教科でも意識していきたいです。ありがとうございました。

VIPERS で具体的に教えて頂いたポイントが良かったです。日本語の場合でも使え、今までに自分にはない発想でした。デコーダブルブックを初めて手に取りました。グループの先生が自分が使っている方法を話して下さったので、こちらのやり方しだいですごく幅がひろがるなと感じました。

VIPERS の設問をすることでより細かく深くお話を読んで考えていけることに、とても納得しました。「この絵を使用する目的は?」という設問は、私(大人)にとっても難しい質問だと思います。「気持ちがどう変化したか」「なぜそんな行動をとったか」などの質問は、学校の国語の授業で「登場人物の心情を読み取る」というのを習うのと同じなんですね。お話が難しくなってくると、私(指導者)が読んでも内容理解までできないので、「○○という意味だね」「○○と言ってるよ」などと、結局私が訳してしまうような形になってしまい、読んでおしまい、になってしまうことが悩みだったので、本日の講義を受けて、なるほど!!と勉強になることばかりでした。

こんなふうに発問したら、子供たちの理解に繋がるんだなあ、早速やってみたい!と感じました。読む、ということにワクワクする気持ちを持たせて、そして中身を理解することができたら、読むことが大好きになるのではないかと思いました。中学生はとにかく読むのに一苦労する子も多く、読むことに対してハードル高く感じている子が少なからずいますが、こちらからの働きかけ、足場かけで変わってくるのではないかと思いました。

言語活動においても「読む力」はとても重要であると思います。子どもたちが自分の力で読むことができ、さらに内容理解ができるようになるための支援の仕方を学ばせていただきました。絵本の読み聞かせは日本語を習得する過程においても非常に大切な土台であると思っています。日本の幼・保・子ども園や小学校でもお担任の先生や図書館司書の先生などが読み聞かせをしたりするように、英語教育においてもとても重要であると感じています。ワークショップでは、VIPERS を使った一連の実践例を初めて知ることができました。指導者側が音読指導の目的意識や目標をしっかりともち事前に質問を考えておくことが大切なんだと思いました。 読み書きを支える5つの柱を意識してこれからもがんばっていこうと思いました。本日はありがとうございました。

中学生に英文を指導をするとき、長文読解は避けて通ることができません。そもそも「読める」とは?という最初の説明で、低次と高次に分けて考えればよいと知り、最近のモヤモヤがすっきりとしました。 また、VIPRRS は初めて聞いた内容でしたのでとても興味深かったです。英文に対する設問を VIPERS の視点で分類しながら、今まで英文に対する設問をなんとなく作っていたことにも気づきました。特に「自分だったらどうするか、その理由はなぜか」という問いが苦手だというお話が印象に残っています。中学生の時期は間違いたくないという気持ちがとても強くなるので、本文中から答えを探すことができない質問や、答えが何通りもあるものは、間違えることを避けるために、手をつけなかったり「分かりません」で逃げたりします。ですが、それではこれからの世の中やっていけないという事も知りました。

読みの中でも、高次の読みである意味理解ということが、日本では国語の授業の中でも十分には取り組まれていないということに少なからずショックを受けた。そして、今回のセミナーを受けなかったら、本の内容理解のためのアイディアも全く湧かなかったと思うと、教える側としては、怖いような気がした。日本では、意味理解というのは、せいぜい時系列で起こったこと、登場人物の気持ち、その理由などで、主に、問題文から抜き出して答えるような設問になっているように思う。一方、推測や推論、またレイアウトやタイトルに関する説明などは、特に小学校レベルでは、ほとんど授業では取り上げられてないのではないか。日本の子どもたちは、他国の子どもたちに比べて読解力がないと言われる理由は、こういう教え方にあるのではないかと思った。

今まで私の指導では足りないものが山程あることに気がつけてよかったです。低次の読みでホッとしてしまっていたことが恐ろしく、と同時に子供達に申し訳なく思いました。自分の考え、意見、感想を言う事や要約する力はすぐに身付くことではなく、練習して練習して慣れていかなくては身に付かないことだと思うので、VIPERS を意識していこうと思います。 VIPERS すごい!本がより楽しくなる!と思いました。

VIPERS が衝撃でした。まず子どもに読む指導をしてないこと、あまりそこに重点を置いていない自分がいることに気付きました。なのに、将来日本人が世界にでて自分の想いを堂々と言えるようになってほしいなぁなんて漠然と思っている自分がいました。日本で子どもに自分の意見を述べたり、文章を要約したり、どこまで理解ができているのかを確認したりすることせず、しかも自分が難しいと思うようなことを求めていたんだと直面です。ジョリーの本を渡して読んでもらえばそれでオッケーではなくて、先生が主導で読解力や読みの流暢さをつくる必要性を学びました!

質問ではありませんが、一つ補足

以前読み聞かせの講座に参加した際に、ストーリーに関する質問はしない方がよいという考え方をうかがう機会がありました。それは純粋に物語を楽しむためであり、読み聞かせを母子のコミュニケーションや幼少期の思い出としてとらえていたからなのかもしれません。 今回お話いただいた自分の言葉で的確に説明し、思いを伝えることができるかという視点に立てば、このguided readingは読解力と表現力をつけるために必要なことであろうと、強く感じました。

⇒本の読み方にはさまざまあります。読み聞かせの場合、子どもたちがお話の世界に浸っているときにその想像力を切ってしまうのはよくないという考えもあります。Guided Reading は読解力や自分で表現する力などを育てていくことを目標にしています。イギリスの小学校でも高学年でも先生の読み聞かせの時間があります。私たちが子どもたちに何を習得してもらいたいのか、ということを考えて指導していくことの重要性を感じます。

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