卒業式:Leaver’s ceremony

イギリスでは9月に学校が始まり、7月に終わります。ですので、この時期は卒業シーズン。
卒業生 (leavers) は、今までの思いでとともに、新しい環境へ期待と不安を抱いて巣立っていきます。
日本では卒業式というと「一番大切な儀式」とまで言われるくらい、厳かな雰囲気の中行われます。
中学生なら制服に、小学生も紺色や黒色の「式服」に身を包み、ちょっぴりセンチなムードの中、粛々と卒業式が行われます。何度も何度も式典の練習をし、一糸乱れぬ動作が印象的な卒業式。
ではイギリスは・・・?
これも学校によりけりなんですね~。
卒業式 (Leaver’s ceremony) を行う学校もあれば、なんと卒業式がない学校も!
卒業式と言っても、普段着のような学校の制服 (と言ってもスウェット+黒や紺、グレーのスカートやズボン、暑ければ女の子は学校カラーのワンピース=ドレスと言います) の着用であったり、フォーマルな服に身を包んだり、と学校によって全く違います。
卒業式の流れは?
私が勤めている学校では、ホール (体育館) に椅子を並べて、卒業生は保護者と対面で座ります。和やかな雰囲気の中、校長先生に一人ずつ名前を呼ばれ、卒業証書 (と言っても先生たちからにサインがされているカード) を受け取り、握手をして、歌を歌っておしまい。60人の子どもがいますが、30分くらいで終了。
ミドルスクール (Year 6=11歳の子どもたち) の卒業式も、名前だけ読んで終わりのところもあれば、Award (アウォード:賞) を授与されるところもあるそうです。私の知っているお子さんは、たった2年のイギリスの学校生活なのに、英語もぐぐっと伸び、その努力を讃えられ、卒業式の最後で Award of Endevour (アウォード オブ エンデバー:努力賞) をいただいたそうです。
卒業式に出席されたおるお母さんの声:
「保護者の方が、いつもどおりの普段着だったので(Tシャツ、Gパン、ビーチサンダル等) そのことにかなり驚きました。」
主人公は子どもということで、日本のように保護者もきちんとした格好で出席する必要はないということでしょうか。でも、ドレスでみえたお母様もいましたので、その人の卒業に対する思いによってさまざまなんでしょうね。
ちなみに終了式もありません。いつものように学校へ行き、授業 (と言ってもパソコンでゲームする、絵を描く etc.) をする学校もあれば、パーティーと称して、踊ったり、遊んだりする学校も。下校時刻も、通常の下校よりも少し早いくらいで、日本のように半日になるということは、ほとんどないようです。

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