広島大学での講演会

5月27日(水)に広島大学で英語教育科の学生さんを対象に
「多感覚を用いたシンセティック・フォニックスと特別支援教育」
というタイトルで講演会をさせていただきました。
100名程の参加、ということだったのですが、実際には特別支援教育関係の学生さんやほかにも先生方にも参加していただけ、総勢150名程となりました。
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内容は
・英語の綴りの複雑さ
・フォニックスとは ―アナリティック・フォニックスとシンセティック・フォニックス
・多感覚を用いたシンセティック・フォニックス
・特別支援教育
ですが、すべて一連の流れになるようにしました。

私がトレーニングなどを行う時に気を付けているのが「なぜ」ということ。フォニックスの必要性を話す時も、なぜフォニックスが必要なのかということを受講者の方に気が付いてほしく、英語の綴りの複雑さについて話をします。
今回は特別支援の話をするために、特に「多感覚」という点に焦点を絞っての講演としました。多感覚を使うという概念がなかなか思い浮かばないのですが、実際に「聞く」「言う」「動く」「触る」以外にもイメージや音楽なども導入して、どれが自分にとって入りやすいのか考えてもらうことも取り入れました。

そして、特別支援教育に話を持っていくのですが、読み書き困難(ディスレクシア)を持つ子どもであれば、動きや触った感覚・イメージなどを授業に取り入れるのも一つの支援です。今回は「生の声」を聴いてもらいたく、私が教えているお子さん(アスペルガー症候群を持っている)のお母さんにインタビューをさせていただきました。お母さんに多感覚を使ったジョリーフォニックスの何がどういいのかということと、自分の力で読み書きができるようになったことでこの子にどんな変化が起きたのかということをお話していただきました。そして、オーストラリアでの取り組みも視聴してもらいました。

特別支援と言うと、何か自分には関係のない「特別」なこと、というようにとらえる人が多いのですが、実際、私自身、渡英したころは英語がわからず、医者へ行くときなどは通訳という「特別な支援」が必要でした。今回の講演では、メガネをかけている学生さんにはメガネをはずしてもらい、どのように見えるかという体験もしてもらいました。メガネという道具の「支援」があるから見える・・・誰でもが特別支援の対象になり得ることをわかってもらいたかったのです。

その後、1・5時間で討議会の時間を取ったのですが、参加してくださった先生方がこれまた素晴らしい先生ばかりで、こんなに勉強させていただいていいのだろうか、というくらいみっちりと話し合いの時間を取ってくださいました。詳しくは、討議会に参加してくださった広島大学の柳瀬陽介教授のブログ「英語教育の哲学的探究2 山下桂世子先生による講演会」をご覧ください。

学生さんからのフィードバックを読み、私が伝えたかった思いをしっかりと受け止めてくれたようで、とても温かい気持ちになりました。こんな素晴らしい機会を作ってくださった広島大学の池野範男教授には大変感謝しております。ありがとうございました。今回の学びをこれで終わりにせず、素晴らしい出会いを大切にして、次につなげていきたいと思います。

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