2024.4-5 月 ジョリーフォニックス総合トレーニング感想

2024 年 4 月~5 月にかけて、ジョリーフォニックス総合トレーニングを開催しました。30 名の方がご受講くださいました。質問も多く、グループワークも積極的に行ってくださり、有意義な 4 日間になったようで、ほっとしました。

ジョリーフォニックスの公認トレーナーはジョリーラーニング社から認定を受けて、こうしたトレーニングを行っています。指導すべき内容は決まっていますが、+@の情報、自分の伝えたいことなどをトレーニングに盛り込むトレーナーもいます。

私が+@で入れるのは、日本語と英語の音の違い、同音異綴り、デモレッスン、読みとは何か、読み書き困難体験と支援などなど。日本で指導しているのだから、英語圏のトレーニングと同じ、というわけにはいきません。なので、どうしても時間も必要になり、18 時間を使っています(たいてい、20 時間になりますが・・)。特に読み書き困難に関しては、英語を指導する人には必ず知っておいていただきたいため、お話しています。今回のトレーニングでのこの読み書き困難についてのパートではこんな感想をいただきました。


ずっと頷き放しでした。こんなにも酷いことを生徒たちにしていたかと思うと本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

読み書きに困難のある学生に対して、「頑張れ」という励ましのつもりの声掛けが、苦痛を与えるものだったかもしれないと思うとぞっとします。授業中に何もメモを取らない学生をやる気がないなと判断していました。しかし、もしかすると書くことに困難を感じていて、これまで長期間しんどい思いをしていたのかもしれません。学生たちが理解していない様子だと、さらにこちらが説明を加えていました。これは学生たちに余計な負担をかけていたのかもしれません。「余計な指示が多すぎる」または「指示が適切ではない」かもしれない点を見直すところから始めます。

ディスレクシアのこの存在を薄々は知っていましたが、正直私は全然わかっていなかったことが分かりました。疑似体験をして、こんなに不自由な思いをしている子がクラスに数人いるということ、また”普通の”声かけがその子の自信を吸い取ってしまうこと、最悪は不登校にもつながる場合があるということに衝撃を覚えました。自分の見え方が普通だと思っていましたが、歪んで見えていたり、逆さまに見えている子など様々な見え方の子がいることを知りました。

正直、あの擬似体験はデモ授業より印象に残っています。あの時間を作ってくださってありがとうございます。読み書き困難の子ども達がどんな思いをして授業を受けているか、身をもって知ることができました。辛かったです…自分にとって普通に見えているものが、人によってそうでない、全く意味をなさないように見えたりすることがあるんですね…

フォントや色の事など全く知りませんでした。知らないということが恐ろしいと感じたし、指導者ある以上、それは言い訳にはならないなと感じました。小学校で様々なタイプの子に接するからこそ、自分から情報を集め学んでいくことを継続していきます。

「できないのはあなたが悪いのではない」という山下先生の言葉にハッとしました。確かに生徒を責めてもできるようになるわけではありませんし、できない生徒をできるようにすることが教師の仕事。それを放棄するような発言であるにもかかわらず、「あの子はできなくてもしょうがないよね。」とどこかで生徒のせいにしていた自分を再認識しました。何が足りないのかをはっきりと指摘し、できるようになるにはどのように支援すればよいのかという風に考えようと思います。

学校の授業では適切な支援が受けられずに英語を諦めてしまった親子も見てきた悲しい経験から、どんな支援が出来るか考え『子どもに教材をあわせる』ことを常に意識して工夫することによって1人でも多くの子供たちが自信をもって楽しく英語を学ぶことが出来るよう細やかな配慮をちりばめた授業をしたいと強く感じさせられた講座だった。

dyslexiaについては言葉としては知っていたが、「どんな状況に子供がおかれているのか」までは体験したことがなく、大変有益だった。

そうか、こんな気持ちで授業を受けている子が、クラスに何人かいるのだなと思ったとき、その子たちはずっとそうやって長時間机に座らされていて苦痛だろうなぁ、、、と思いました。学校、楽しいだろうか。毎朝どんな気持ちで家を出るのかな、、、。

そんな気持ちで授業を受けている子は、絶対に減らさないと、と思うと同時に、自分の支援の仕方は適切だったかと考えさせられました。


みなさんの感想を拝読しながら、私も改めて「支援」について考えさせられました。私自身は、クラスにいる子どもたちを全員同じレベルにすることはできません。しかし、その子にあった目標を設定し、その子にとって達成できる指導をしていきたいと強く思っています。ある意味、すべての子どもたちに支援が必要なんです。私もまだまだ学ぶことがたくさんだということを改めて感じた 4 日間のトレーニングでした。

あと、今回はいつもにも増して、私の熱量が大きかったらしく、感想にも

「先生も渾身の4週間、本当にお疲れ様でした。このトレーニングにかけるエネルギー、子どもたちに対するあふれんばかりの『愛』を目一杯浴びれたことも最高の収穫でした。丁寧な心遣い・配慮もとても勉強になりました」

「今まで生きてきた中で、何度か”これすっごく面白い!!!!”と思うことがあるのですが、山下先生のジョリーフォニックスのトレーニング、また、シンセティック・フォニックスは、人生の中でランキング入りするくらい衝撃的でした」

一番学べた事は、山下先生のバイタリティーの凄さです。これだけの多くの情報を共有することも大変とは思いますが、追加情報など休憩時間中にすぐにアップするなどなんでもやる事が早いです。もちろんお忙しい先生のことですから、受講後にまとめてなどという時間もないのでしょうが、とにかく質問への回答や対応などもすぐにやる! など、また受講者側が受け身にならないよう、自分でダウンロードしたりデモレッスンの発表を設けたりと、ただ聴講するだけにとどまらないようメリハリがはっきりしている点もすごいなあと思いました。うかうかしていると、ダウンロードがすでに出来ないとかこちらも早く対応しないといけないという点が学びでした。」

「この講座には、自分のように熱量を持った、つまり同じマインドセットの方々ばかりで、とてもやる気になりました。何より、山下先生が一番熱量をもち、多くの子どもの笑顔を願って指導者を育成しておられることが、ここにこうしてみなさんが集まってくる理由だと思います。」

といただきました。みなさま、本当にありがとうございました!またお会いできるのを楽しみにしております。

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