J Phonics Fan 第 14 回勉強会 ワーキングメモリと英語入門 -多感覚を用いたシンセティック・フォニックスの提案-
半月ほど前になりますが、ノートルダム清心女子大学教授湯澤美紀先生をお迎えし、「ワーキングメモリと英語入門 -多感覚を用いたシンセティック・フォニックスの提案-」と題し、勉強会を実施しました。
今回は湯澤先生にお聞きしたいことを参加者の方から事前に聞いておき、湯澤先生のメインの講演に入る前に、全部で 15 項目に及ぶ質問にすべてお答えいただきました。のっけから「ワーキングメモリーは 練習をしたら伸びるものなのか」なんていう質問!最近では「〇〇をすればワーキングメモリが伸びる」というような言葉をよく聞きますが、う~ん・・と考えさせられるので、これは、多くの方が聞いてみたかった質問だと思います。こんな難しい質問にも、あまりワーキングメモリについての知識がない参加者の方にもわかるように丁寧に答えてくださいました。
私自身は、毎回、湯澤先生のお話をうかがうたびに新たな気付きや学びがあるのですが、今回の学びは「再認」ということばでした。再生と再認の違い。
そして、豊かなネットワークの構築が記憶の定着を生むということ。長期記憶に入るように繰り返し繰り返し学んでいく重要性。
誤学習の修正は難しいということ!これは経験としてもわかっていましたが、改めて読み書き指導を行う際に、どう指導していくのかを再考する機会になりました。
今もメモを見ながら書いていますが、なんとも多くの学びがあったことか!改めて湯澤先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。
参加された方も多くのフィードバックを残してくださいました。それを湯澤先生にお送りしたところ、「こんなに詳しい感想文、滅多にないです!学んだことの言語化、山下チーム、すごいですね」とお褒めのお言葉をいただきました(笑)。これも経験と訓練! J Phonics Fan というコミュニティーサイトでは、2 か月に 1 回の勉強会を実施していますが、みなさんに必ずフィードバックをお願いしています。それをすることで、より深い学びにつながり、新たな発見もあるためです。やりっぱなしではなく、振り返りの場をつくる。
今回の勉強会も参加費は無料ですが、能登半島地震へ募金ということでご寄付をいただきました。78,500円全額を石川県に寄付しましたことをここでご報告いたします。ありがとうございました。
こちらが勉強会のタイトルとなった書籍と、勉強会で取り上げられた本です。
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