2020 年 6 月、学校の様子
2020 年 3 月に出されたロックダウン。Covid-19 の拡大感染を予防するために、イギリスは 2020 年 3 月 23 日のボリス・ジョンソン首相の演説後、外出規制、学校休校など、過去に経験したことがない信じられない生活が始まりました。学校の様子を覚書として残しておこうと思います。
学校は休校になりましたが、キーワーカー(医療従事者やスーパーの店員の方など仕事に出勤しなければならない人たち)の子どもたちは登校を許可されていました。私が勤務している学校は、近辺の 3 校と連携し、一校でまとめて子どもたちを受け入れることになりました。先生たちも自身や家族の健康を第一に考え、勤務できる人が順番に子どもたちの世話にあたりました。
6 月になり、小学校では、reception, Year 1, Year 6 の子どもたちの登校が許可されることになりました。私の勤務校は Year 2 までなので、reception と Year 1 の子どもたちが来ますが、全員が学校に来るわけではなく、各クラス 15 名ずつ受け入れています。そして、Year 2 にいるキーワーカーの子どもたちも学校に来ています。
子どもたちは Bubble というグループに分けられ、教室や運動場など、限られた場所で過ごしています。運動場も線を引き、その線を越えて隣には入ってはいけない。子どもたちが出入りする場所も決められ、それ以外の場所から出入りしてはいけない。こういったルールを徹底しています。
ただ、トイレは共同なので、手洗いの場合は同一 Bubble の子どもたちが順に手を洗い(トイレに手を洗う場所があるのですが、そこは一度に 2 名のみ使用可)、終わったら消毒をします。授業中にトイレに行くと、その後使用したトイレと手洗い場を先生が消毒。
おもちゃも Bubble 内でのみ使用し、子どもが帰ったらすべて消毒です。
子どもたちは A4 の透明のバッグに鉛筆、色鉛筆、のり、はさみ、ホワイトボード、マーカーなど筆記具を用意してもらっているので、それらを使用します。水筒も学校で用意し、家からは持ってきません。お隣同士であっても、シェアはしません。
原則、
・家から持ってきたものは(ランチやスナック)は捨てることができる容器に入れてきて、食べ終わったら捨てていく
・学校からは何も持ち帰らない
ということを徹底しています。
日本との大きな違いは、誰もマスクやフェイスシールドを着用していない、ということです。その分、手洗いと消毒をする、という感じなのかな・・・?
子どもたちは思った以上にこの状況を理解している様子です。限られたスペースの中で限られた遊具や友達と遊ぶことに意外と馴染んでいるように見えます。でも、そう見えても、子どもたちの内心はきっと違うんだろうな・・・。
Covid-19(新型コロナウイルス)がこんなにも私たちの生活を変えてしまうなんて、2020 年 2 月の最初には思いもしませんでした。9 月には通常の学校生活を始められるのか・・・。まだまだイギリスの様子を見ていると不安もあります。
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