KS 1の英語(リーディング)の評価基準

 イギリスの義務教育は以下のように分けられます。
●初等教育
 レセプション (4,5歳児),  Key Stage (KS) 1 (5-6歳児=1年生、6-7歳児=2年生), KS 2 (3年生~6年生) 
●中等教育
 KS 3 (7年生~9年生), KS 4 (10年生、11年生)

この後、大学進学を目指す、もしくは進路に合わせたアカデミックな学習や職業によって必要なスキルを身に付けたい生徒は12年生, 13年生でシックスフォームと呼ばれる段階に進みます。日本でいう高校2、3年生にあたります。

各段階で教えられる授業内容は、ナショナル・カリキュラム(日本でいう指導要領)によって定められています。各段階の内容と評価目標が設定されており、KS終了ごとに評価が実施されています。中でも、KS 4 の終了時には GCSE General Certificate of Secondary Education) と呼ばれる試験になります。

各学校では各段階のナショナル・カリキュラムに応じた授業を行うわけですが、日本と違い、教科書がないイギリスは先生が自分たちで教材を吟味し、授業を考えていきます。当然、児童・生徒の力を上げることが重要なのですが、では、どうやって先生は評価をするのか、というところが重要になってきます。

ちょうど私の勤務校(KS 1 の児童が通う学校)で全員が同じ指導ができるように、政府から出されている評価基準をみんなで読み合わせをしました。
(引用:2018 National Curriculum assessments Key stage 1 Teacher Assessment Exemplification
・上段 Working towards the expected standard (目標に向かっている途中段階の子ども)
・中段 Working at the expected standard (KS1終了時達成レベルの子ども)
・下段 Working at greater depth (それ以上のレベルにいる子ども) 
に分類して評価をします。中には、上段のところどころは達成していて、中段も半分くらい達成している、という子どももいますが、その場合は、評価基準は上段になります。

こちらは中段の段階にいる(つまり、この読みができれば、KS 2 のリーディングのレベルは到達している)子どもの読みです。

イギリスの小学校で学んでいる日本人を含む英語を母語としない子どもたちは、シンセティック・フォニックスを学んでいるため、上段のレベルは比較的早く達成します。しかし、問題は、上段の最後の部分(6つ目の紫の・部分)
– the pupil can answer questions in discussion with the teacher and make simple inferences 「教師との話し合いの中で質問に答えることができ、簡単な推測ができる
というところになります。
シンセティック・フォニックスは音と音とつなげていくため、文字と音の規則性がわかれば、1音節の単語は流暢に読めるようになっていきますが、だからと言って意味がわかるとは限りません。

子どもたちは自分のレベルにあった本を学校で借りて来て、家で読むことが宿題になっています。ぜひ、お家でリーディングをするときには、
・タイトルは何か、そのタイトルからどんな話だと思うか
・フィクションかノンフィクションか
・セッティング(お話が起きている場所)はどこか
・登場人物は誰か
・どんな問題が起きたのか
・どうやって解決したか
などという質問をしていきます。また、読んでいる途中でも、次のページに行く前に
・ここまで何が起きていたか
・この次、どんなことが起きると思うか、また、それはどこからそう思うか
・自分が登場人物だったらどうするか
などをぜひ聞いてみてください。こうすることで、推測する力もつきますし、本を理解して読んでいくことができるようになります。

読めるからといって、理解しているとは限りません。ぜひ、子どもたちの「読解力」「推測力」をつけるようなサポートをしていってほしいと思います。

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