第5回 ジョリーフォニックス勉強会 お礼

 ジョリーフォニックス勉強会を2019年8月18日に開催いたしました。大変遅くなりましたが、その感想をお知らせいたします。

 午前中は山下からは「はじめてのジョリーフォニックス 2」が間近に発売されるということで、その中身を紹介させていただきました。2年以上かけて日本人にやさしいステューデントブックにしたく、(入院中も)ずっと内容を考えていた本です。私自身、イギリスで日本人だけでなく、英語が全くわからない子どもたちに英語を指導していますが、その子たちが、実際に読み書きということだけでなく、どんな力をつけていくことが必要かを考えて構成しました。その中身を見ていただきました。

 そして、昨年に引き続き、湯澤美紀先生(ノートルダム聖心女子大学准教授)に「英語入門期の学びの定着 -「記憶」をてがかりに-」についてお話をうかがいました。

前編は「4つの疑問 -1.人間はいかに読むようになったか? 2. 習得か?探求か? 3.文字の重要性とは? 4.なぜ、子どもは英語を学ぶ必要があるのか?」に答えながら、今、なぜ、「記憶」に向き合うのかをお話いただきました。

中編は「ワーキングメモリと長期記憶のメカニズムを明らかに」ということで、みっちりとワーキングメモリ(WM)についてのお話でした。WMの入力のチャンネルは「言語性・視空間性・動作性」があるということですが、だからジョリーフォニックスがいいのか~と納得。

後編は「これからの英語教育」ということで、AIにはできない人間ができる「理解」について触れながらまとめていただきました。

 午後は6名の先生から「実践発表」をしていただきました。今回は
民間英語教室、公立小学校、公立中学校から、それぞれ2名ずつの先生から素晴らしいお話をうかがいました。

まずは、民間英語教室の先生方。
●鍋嶋先生から「小さな英語教室での取り組みと子どもたちの変化」について。子どもたちのステューデントブックも紹介してくださいましたが、これだけ書けるようになっていく様子を見せてくださいました。先生のお話で印象的だったのが、「子どもたちが工夫して自分が言いたいことを伝えようとしている」とおっしゃったことです。
●太田先生から「読み書き困難のある中学生へのつづりの指導について」でした。特別支援について深く学んで見える先生だからこそ、これだけ丁寧に個に応じた指導ができるんだな、とすごい、の繰り返しでした。スカイプでの授業の一例にもなりました。(褒める、ということでも、なるほど~とびっくりする話もありました。)

公立小学校の先生方。
●原先生からは子どもたちが初期の段階でしっかり読めるようにするための手立てについてお話をいただきました。週1回の授業でここまで可能なのか、と感動しました。子どもたちが自信を持って読んでいる姿を見ると、こちらがワクワクします。
●岸本先生からはALTとの連携について。実は、私が実際に岸本先生の授業を拝見し、これはみなに知ってもらいたい!と思い、お願いしたのです。ALTも担任も得意なところを出し合うポジティブな授業に、子どもたちがとても能動的に授業に参加していきます。

そして、中学校。
●岡本先生からは、本当に苦しい地域での授業実践についてお話をいただきましたが、もう、鳥肌が立つくらいの感動でした。ここまで生徒が変わるのか、そして、それが「テスト」という点にもこんなにも変化が起きるのか、ということにただただ驚きでした。
●畠中先生は通級と通常の学級での実践についてお話してくださいました。「理科」の先生である畠中先生が、通級で生徒に文字と音の関係を指導し、その効果が出ていることから、通常の学級でも時間を作って指導されてしまったという、驚きのご実践でした。

参加された方から「どの実践も本当に勉強になりました!」とたくさんの声をいただきました。私が感じたのは子どもを見ることの重要性とどこまで自分が動くか、ということです。すごいな、やれたらいいな、で止まるのではなく、ここから一歩踏み出したご実践でした。先生が一歩動くから、子どもたちも動く。そんなことを感じさせてくれたお話でした。先生方、ありがとうございました。そして、ご参加くださったみなさま、たくさんの質問も出してくださり、感謝です。(質問が出る話、というのはとてもいいんですよね~。)ありがとうございました!

2019.8.17【大阪】 第5回ジョリーフォニックス勉強会 講師の先生方

 

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