Pancake Day

毎年、2月~3月のどこかの火曜日で「パンケーキの日」があります。
これはイースター (キリスト復活祭) にあわせて設定されるので、毎年日にちが変わります。正式名は Shrove Tuesday (シュロヴ チューズディ:懺悔火曜日) と言い、Ash Wednesday (アッシュ ウエンズディ:灰の水曜日) の前日になります。今年は 2012 年2月21日がその日でした。
Ash Wednesday からキリスト教徒たちは40日の Lent (レント:四旬節:贅沢を戒める期間) に入ります。その前日である火曜日には、翌日からのレントに備えて、豪華なものを食べる習わしになっています。
レント自体も、キリストがはりつけになった苦しいことを思い、自分たちだけ贅沢をしてはいけない、摂生しよう、ということだそうで、「チョコレートを食べない」「ケーキを食べない」という誓いを自分で立てるとか。そして、キリストが復活した日と同時にこのレントも終わり、キリストの復活のお祝いとがんばった自分への御褒美として、自制していたものを食べるということです。


さて、なぜパンケーキの日なのか。
私が住んでいる町の近くに Olney (オルニー) という小さな村がありますが、そこが全国的に有名になる日がこのパンケーキディなのです!パンケーキをフライパンでかえしながら女性が走る「パンケーキレース」が開催されます。
1445年の Shrove Tuesday のことです。翌日のレントのためのサービスを行うベルを教会で鳴らしたところ、レントに備えてパンケーキ (当時は贅沢品) を焼いていた一人の女性が、サービスに遅れてはいけない、とフライパンにパンケーキを入れたまま教会まで走ったという記録が残っており、これを記念して「パンケーキレース」が毎年、この日に開かれるのです。
220px-Pancake_race_London_on_your_marks.jpg 220px-UK_Olney_(Pancake_Sign).jpg
写真:Wikipedia から引用。
もし今週の火曜日に、お子さんが「パンケーキを食べた!」と言っていたら、こういう理由なんです。なぜパンケーキ?って驚きますよね~。
ちなみに・・・
イギリスでは パンケーキ=クレープ ですね。焼きたてのほかほかのパンケーキに砂糖とレモンをかけていただくのが一般的だそうです。

【カテゴリ:一年の流れと年間行事】ナビゲーション

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