イギリスの学校を参観された先生の報告 (2)

 前回からかなり日が経ってしまいましたが、私の勤務する学校へお越しくださった柏木先生の2回目のレポートを紹介します。1回目は「イギリスの学校(1)Milton Keynes の山下桂世子先生を訪ねて」をご覧ください。

イギリスの学校 (2) – ストーリー創作への梯子 

 前半部分は Guided Reading についての感想です。こちらは私も本当にたま~に日本でもワークショップをしていますが、子どもたちに目的をもって本を読ませていくものです。1学級30人なので、5つのグループに分けて、一日に1グループずつ先生が子どもたちと本を読んでいきます。その時その時、何を目標に本を読ませるか決まっており、この日は本を比較すること(フィンクションとノンフィクションの違い、今までに似たような本を読んだことがあるかどうか・・など)だったようです。

 後半部分は国語の授業のレポートです。子どもたちは、この半学期には宇宙を学習してきており、国語でも宇宙に関係するフィクション(Man on the Moon)を読んできています。この日は、この本を基にして自分で創作した話の編集をしました。この学期では Year 2 は形容詞を学習しますので、最初に自分が書いた話を読んで、どこに形容詞を入れられるか考えていきます。(詳しくは柏木先生のレポートを見ていただけるとわかると思います。下の写真の中に、緑色の蛍光ペンで塗られた部分が形容詞です。こうすることで子どもも自分がどれだけ形容詞を使っているかが一目瞭然です。子どもたちは次の半学期では副詞や接続詞を学んでいきます。)

 品詞を学ぶことはよりよい文を書くためにも必要なことだと私は思っています。特に日本語は形容詞はわかりやすい(おいしい、やさしい・・・というように「い」で終わるものと、(形容動詞と言われる)便利な、きれいな、・・というように「な」で終わるものがある)ので、早い時期からこうした言葉を集めて、文を作る練習をしてもいいのでは、と思っています。

 さて、「ストーリー創作」というのは、なかなか難しいものです。日本でも国語の指導をしていても、私はあまり上手にできませんでした。どうやって創作させればいいのかもわからなかったのです。イギリスに来てなるほど、と思ったのが、ストーリーマップ と言われる手法です。

 話を簡単に絵とキーワードでどんどんつなげていくものです。これを基にして、話を書くのですが、この写真の中にある時間を変えたり、shop で買うものを変えたりすれば、それで自分の話になる、というわけです。流れがはっきりしているので、脱線をすることがかなり少ないのです。話も作って、言葉も考えて、では負担が大きすぎるので、まずはこうしたマップを基にする、というのはいい考えだと思います。柏木先生のレポートの中にある写真を見ていただければわかると思いますが、私の勤務校ではこれをずっと行ってきているため、話を作ることはだいぶ慣れてきているように感じます。

 英語を学ぶ日本人の子どもたちにも、語彙をカバーするために動詞をイラストの下に書くなどルールを決めていけば、十分、指導できるのではないかと思います。

 私の勤務校で一番最初に学ぶストーリーマップはこちら。 Pie Corbett の the Little Red Hen. 彼のジェスチャーも勉強になります!こうして繰り返しを行うことで、英語を学ぶ子どもたちにもやさしい方法かと思います。ぜひ参考にしてみてください。

 

 

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