2022 年 9 月 10 月のトレーニングより

2022 年 9 月はジョリーグラマー2、10 月はジョリーフォニックス総合トレーニング、そして教員研修を 3 市で行いました。

ジョリーグラマーは綴りと文法の 2 本の柱で成り立っています。

●綴りではジョリーフォニックスで培った音と綴りを強化し、そして新しい綴りを学びます。

●文法では品詞から始まり、文の構成を理解し、よりよい(理解してもらえる)文づくりを学びます。

今回開催したジョリーグラマー2では、prefix(接頭辞)や suffix(接尾辞)も登場しますが、これを知るだけで、自分の語彙が増えるなぁ、と指導しながら感じました。また、文法も丁寧に指導していくため、日本人の子どもたちにも十分理解してもらえます。こちらは受講者さんのフィードバックより。

今までに自分が学んでいた文法の知識が整理されました。例えば子音の重ね合わせルールに関しては、単に覚えていたものが、きちんとしたルールで説明できることだったと分かりました。なぜなら文法の指導事項が、しっかりとした系統性の中で考えられているからです。その順序立てが子どもの理解に基づくものであるというのも、納得します。

JG2 に参加くださった 15 名のみなさま!

10 月に開催したジョリーフォニックス総合トレーニングは参加者全員初受講でした!現職の先生、民間で教えていらっしゃる方、保護者、そして、中でも 3 名は将来教職に就きたいという熱い思いを持った学生さん、とさまざまな立場の方が一緒に学ぶとてもいい時間でした。

フォニックスの知識や指導法は学んで理解したつもりでした。しかし実際には複雑で難しくこれまでの理解や知識は「つもり」でした。今回の講座を通して体系的,理論的にフォニックスを学べました。私自身の発音矯正ににもつながり自信をもって発音することや指導することにつながりました。

JP 総合トレーニングに参加くださった 13 名のみなさま!

10 月末は小中学校の教員研修を 3 市で行いました。それぞれの市では、ジョリーフォニックス 42 音を指導して 3~4 年になります。日本全体を見たとき、小学校では音と文字の関係を系統立てて指導し、自分の力で簡単な単語を読み書きすることは残念ながらまだ行われていません。しかし、この 3 市ではまずは 42 音を指導してくださっています。

A 市では、今回は 42 音を終えた子どもたちが復習をする授業を見学しました。3 年生の子どもたちが素晴らしい学びを得ていることをこの目で見て、鳥肌が立つ思いでした。1,2 年生では音と文字の関係を指導し、3 年生でしっかりとブレンディング、そしてセグメンティングの指導としている市ですが、次に 5,6 年生で同音異綴りとひっかけ単語に入っていったら、中学校への接続ができ、子どもたちが楽になります。教員研修では小中の先生が参加くださり、この接続について意識することができました。

B 市では同音異綴りとひっかけ単語の指導にすでに入っており、今回は私が魔法使いの e の授業を 6 年生のクラスで行いました。すごいのは短文を子どもたちがささっと読むこと。この後、教員研修では何に気を付けて指導するかを話し、そして先生方にすぐにデモレッスンをしていただきました。さすが先生ですね、さっと授業ができてしまう。研修最後に話しをした先生の言葉が印象に残りました。

「このフォニックスは全国で指導されているんですか?自分は別の市で 6 年生を担任していたけれど、今年、この市に来て、びっくりしています。子どもたちが読めるんですよ、単語を!!子どもが自分で読むんですよ!!」

また、もう一つの市では子どもたちに授業をさせていただきました。子どもたちは意欲的に学んでいて、普段の先生の指導のすばらしさを感じました。今回は、マスクの影響もあったため通常より時間を長く取って丁寧に発声することも行いました。そして、授業を観ていただいた先生方は、教員研修で 42 音のデモレッスンをしました。研修を受け身で受けているだけではなく、「各ステップの目的は?」「これは何のためにやっているのか」ということを理解するだけで、授業がぐんとよくなり、さすが先生!と、とても頼もしく感じました。

国の重要文化財に指定されている小学校 こんなところで学べるなんて!

全市で子どもたちに指導させていただく時間も取っていただき(私のわがままでお願いしました)、子どもたちの読む力がついていることをうれしく思うと同時に、今後どのように改善していくのか課題も見える研修となりました。

【カテゴリ:日本の公立学校でのジョリーフォニックス】ナビゲーション

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