2021 年最後のジョリーフォニックス総合トレーニング お礼
2021 年 12 月 18,19,25,26 日の 4 日間にわたり、ジョリーフォニックス総合トレーニングを開催しました。年末のお忙しいところ受講くださったみなさま本当にありがとうございました。
今回は日本だけでなくアメリカからも、そして母語が日本語の方ばかりでなくウクライナ、中国の方も一緒に学ぶことができました。また、英語教室の先生ばかりでなく、小学校の先生、お母さま、会社員の方、大学生、そして来年、大学に進学する方(なんと、受講中に大学の合格通知が届いた!)などたくさんの方が一緒に学び合う機会になりました。
従来のフォニックスは A says aaa, B says bbb というように文字にフォーカスをしているので 26 文字を指導することに重点を置いてきていました。しかし、ジョリーフォニックスは英語の 42「音」によく使う文字(綴り)を当てて、それらをくっつけて読んでみる、というフォニックスです。最初の一年では 42 音と基本の文字(綴り)を指導し、2 年目以降はこの綴りを発展させていきます。例えば、一年目は /s/ という音には s という文字を当てますが、2 年目以降には ce, ci, cy の綴りが出てきます。ほかにも、/ei/ という音には 1 年目は ai という綴りを使い、rain , snail などを読みます。そして、2 年目以降には a-e という綴りを習い、make, date などを読み書きしていきます。
それと同時に、「ひっかけ単語」と言い、上記の綴りのルールに当てはまらない単語を学びます。例えば、the などです。
子どもにとってこうした単語を覚えるのはとても大変です。そこで、私はジョリーフォニックスの指導をするときに、トレーニングではプラスアルファで子どもへの指導のアイデアを伝えています。例えば、ir という綴りを習ったときには、bird, girl, birthday, shirt など同じ綴りの単語を集めて、絵を描きながらお話を作ります。これだけで ir の綴りを用いる単語を覚えられる(記憶に残る)子がいます。「暗記しなさい」ではなく、何らかの「hook ひっかっかり」を作ってあげることが大切だという話しをトレーニングでもたくさんするのですが、再受講の方がこんなフィードバックをくださいました。
「ひっかけ単語や同音異綴りは丸暗記ではなく、イメージやストーリーをつけて記憶に留めさせる」という方法は、いつ聞いてもとても納得です。つい先日、自分のクラスの生徒(中2)が、授業中、neighbor がどうしても覚えられないと言ったので、とっさにストーリーを考えて、「食事をしている隣の人に、ネイネイ(nei)って話しかけたら、突然だったので食べ物が喉に詰まってグハッと(gh)なった。その後ちょっと意識が遠のいてボー(bor)っとしたんだって」と綴りを黒板に書きながら説明しました。期末テストでは、自分のクラスのほとんどの生徒が neighbor が書けていて、あの話が忘れられなかったと言われました。そして、中には、教科書に出てくる単語で、自分でも覚えやすいストーリーを考えてみようと思うと言ってくれた生徒もいました。とても感動しました。
中学校の英語の先生の言葉です。トレーニングで得たことを自分のものとして理解し、それを目の前にいる生徒のことを考えて実践する。それが生徒たちも「自分のもの」として覚え方を学んでいく。自分で考えたことは忘れません。きっとこの生徒たちはこの先も自分たちで工夫していくんだろうな、と感じました。こういう子どもたちを育てていきたいなと感じた次第です。
本当にいい笑顔。とても楽しい4日間をみなさま、ありがとうございました!
あ、こんなフィードバックもいただきました。
一番印象に残ったのは、日本語版 Student Book とTeacher’s book の素晴らしさ。日本語話者で英語学習者のことを考えに考え抜いて作られたテキスト。本当にありがたい。 英語版を使っていたからこそ、その凄さがより感じられます。(今回の講座が日本語版のテキストを用いて行われるとあって、正直最初は少しがっかりしていました。英語版をメインに使ってきたので。そして日本語版の販促の意味もあるのかな?なんて穿って考えたりもして。(中略)でも、深く内容を知って、そんなものは私のエゴでした!(以下略)
おかげさまで 2017 年に発売されたはじめてのジョリーフォニックスティーチャーズブックは7刷(累計 15,500 冊)ステューデントブックは 8 刷(累計 36,000 冊)になりました。
はじめてのジョリーフォニックス 2(2019 年発売)もステューデントブックは 3 刷(累計 9,100 冊)になっているそうです。みなさま、本当にありがとうございます!
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