儀式的行事:始業式

*今日の内容は私のもう一つのブログ「まる」ないちにちからの転用です。
イギリスの小学校で働いていて、事あるごとに日本との違いに事あるごとに驚いているのですが、一番びっくりしたのが、始業式や終業式などの儀式的行事がないこと!
例えば始業式。
日本だったら始業式当日は、どんなクラスになるのかわくわくどきどきで登校。クラス発表の後は体育館に入り、厳かに始業式。校長先生の話を聞いて担任発表。「新しい気持ちでがんばるぞ!」という雰囲気がどこそこに漂っています。
では、イギリスの学校の始業式は、と言うと。
新学期初日に登校してきた子どもたちは、校庭でクラスが書かれた紙を持った担任の先生のところへ迷うことなく行きます。これは、前年度の終わりに、Transition day (トランジッション デー:学年移行体験日) と言って、新しい担任の先生と子どもたちと1日過ごす日が設けてあるからです。新しい学年への移行をスムーズにさせるために行われるものなので、始業式初日は何の問題もなく子どもも先生のところへ行き、教室に入って行きます。
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教室に入ってからは、少し挨拶をしてすぐに勉強に入ります。登校初日から一日授業の開始です。もちろん、勉強といっても絵を書いたり、夏休みの思い出を話したりするくらいですが。そして1日のうちのどこかで assembly (アセンブリー:集会) が開かれますが、これも特に厳かな儀式ではなく、普段の集会と同じ感覚。
この違い、日本は「学校生活に折り目をつけて、厳粛で清新な気分」を体験することに重きを置き、イギリスは「学校は勉強する場」ということを明確に示しているところから生じるのではないかと思います。

【カテゴリ:一年の流れと年間行事】ナビゲーション

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