ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。みなさまにとって、2018年が幸多き一年となりますようお祈り申し上げます。

 昨年は念願の「はじめてのジョリーフォニックス」日本語版を出版させていただき、本当に少しずつですが、「シンセティック・フォニックス」について知っていただく機会が増えたように感じます。お手に取ってくださったみなさま、出版社のJL社と東京書籍さんには感謝の言葉しかありません。そして、「ワーキングメモリと英語入門」を北大路書房さんからも出版していただき、共著の湯澤先生と北大路書房さんにも感謝いっぱいです。

 今年は「同音異綴りとひっかけ単語」の日本語版を出版したいです。そして、夢は大きく、それに伴って、日本人の子どもたちにあった Decodable Books (既習の綴りと音、そしてひっかけ単語で読める本) も着手したいと考えています。また、シンセティック・フォニックスの理論なんていう本も翻訳できたらな~と夢ばかりが広がっています。夢で終わらないようにしなくっちゃ!

 昨年最後の指導はディスレクシアを持つ子どもたちへの同音異綴りとひっかけ単語の指導でした。(ジョリーフォニックスをディスレクシアをもつ子どもたちに指導するのは NPO EDGE さんと2年前から開始したプロジェクトです。)42音が終わった後、ひっかけ単語に移ります。ひっかけ単語=文を読むことに移行するわけです。文章を読めるのか・・・同音異綴りもあわせて、どれだけ読めるのか・・・指導前は不安もありました。しかし、それは杞憂でしかなく、子どもたちは、ひっかけ単語と同音異綴りをきちんと指導されているから、文の中でそれに気を付けて「暗記ではなく」「読んでいく」んです。実際に自分で文を書いていく時に、ある子どもが「これ、わかりやすい」とぽつんとつぶやきました。ディスレクシアを持つ子どもたちが、その子のレベルにあった単語を読んでいく姿を見て、胸がドキドキしっぱなしでした。

ひっかけ単語は we, are の二つ。最初は読むところから始め、パターン化して自分で書くようにします。

 習った綴りを使って読んでいく姿には感動の言葉以外、見つかりません。3日間のレッスンの後の子どもたちの笑顔は最高でした。晴れ晴れとした気持ちで教室を出ていく子どもたちに思わず涙・・・。私の誇りです。学校の教室では、きっと英語ができずつらい思いをしてきていると思います。でも、この子たちが苦手な英語で輝く場ができ、それがこの子たちの自信につながっていくことが、何よりの喜びです。こういう子どもたちを一人でも増やしたい。通常の学級がこういう場になってほしい。

 私の願いは「子どもたちの笑顔」。読めた!できた!わかる!もっとやりたい!と思える子どもたちが一人でも増えていくこと。そのためには、先生たちが「楽しく」シンセティック・フォニックスを指導できるようになること。

先生の自信と笑顔=子どものやる気と笑顔

 私ができることは、先生やお家の方が子どもたちに何を指導していくのか理解できるようなトレーニングをしていくことです。私はサポーターでしかありません。主役は子どもと指導者。一人でも多くの子どもたちと先生たちの笑顔に出会えるように今年も邁進していきたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

2018年1月7日  
山下桂世子

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