イギリス人のお母さんにもフォニックスを教える!

私が勤める学校では、英語を母国語としない親御さんへのサポートもいろいろ行っています。reception (4-5歳児) の子どもたちには、お家でちゃんとフォニックスのサポートをしてもらえるように、親御さんたちにも正しいシンセティック・フォニックスについての勉強会を行っています。
今の親御さんたち(30歳前後)が子どものころは、単語は「丸暗記」する時代、もしくは、フォニックスと言ってもアナリティック・フォニックスを指導している時代。ですので、シンセティック・フォニックスのように一つ一つの文字と音をきちんと学び、それをつなげて単語として読む・聞いた単語を音に区切って書く、なんてことはしたことがありません。ましてや、外国から来た人にしてみたら、英語の音自体、母国語とは違うので、自分の子どもに教えるなんてことはできません。

ということで、親御さんを対象に、今日は第1回目のワークショップを開きました。5,6人集まればいいかな~なんて思っていたら!15名も集まってくれました!インド人、中国人、トルコ人、ネパール人、ポーランド人・・そして、驚くことに、イギリス人のお母さんが二人いたんです。イギリス人にフォニックスを教えるって(苦笑)。

「お母さん、お父さん、今日は4,5歳児になってくださいね~」
という言葉から始めて、s, a, t のレッスンを行っていきます。みなさん、アクションを最初は恥ずかしがっていたけれど、次第に、楽しそうに行いました。そして、音の認識を行います。例えば、s という音を勉強したら、
「snake の中に s は聞こえる?聞こえたら、どこで聞こえた?最初?真ん中?終わり?」
「grass はどう?最初?真ん中?終わり?」
「sun ではどう?」
というように。(sun ではなかなか s がどこにあるかわかりません!)
これがセグメンティング(ディクテーション)につなげるための大切な第一歩。

ブレンディングもまずは二文字から始めること、そして少しずつ文字を増やすことを伝えます。
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(↑は私の学校で使用している3文字単語の練習シート。私のトレーニングでも紹介しています。)

そして、大切なポイントで、正しい音の出し方。
例えば、s, t, p などは、無声音。喉を触った時に震えません。でも、a, i は喉が震える有声音。みんなに喉を触ってもらいながら、正しく音が出ているか確認。
また、日本語にはない a の音。それぞれの国の人にも確認をしてもらいながら、a の音を練習してきました。

みんな、大喜び!最後は、みんなで拍手しあいながら、
「こんな風にフォニックスを教えるなんて、知らなかった!」
「家で、これだったらサポートできる!」
「次のセッションも絶対来る!」
とポジティブのフィードバックをいただきました。
うれしいですね。イギリス人のお母さんも、自分たちの話している言語がこういう音だったんだ・・・と驚いていました。そう、自分の言語って気づかないことがたくさんあるんです(これを私は日本でのトレーニングのときにきちんと行っていき、日本語と英語の違いを認識してもらっています)!そして、何よりもうれしいのが、みんなが家で子どもたちと一緒に楽しくフォニックスを勉強できるとおっしゃってくれたこと。これが大事!

自分がジョリーフォニックスのトレーナーとして活動していることを学校の先生も尊重してくださり、こうして私にフォニックスを教える場(子どもだけでなく大人にも!)をどんどん作ってくださることにも感謝。最近は、日本人の方へのトレーニングもスカイプを通してどんどん増えていて、トレーニングをさせていただくたびに、私も新たな発見があり、勉強させていただく日々です。
トレーナーになって、本当に世界が広がりました。本当にありがたい・・・これしか言葉が出てこない。だからこそ、この思いを還元していきたい!

ということで・・・12月のトレーニング、ぜひぜひいらしてください。(トレーニングはすべて日本語で行います。)
・東京(国立)、横浜、大阪ではジョリーフォニックスのトレーニングを行います。日本語と英語の違いから、私たちが気をつけなければいけないことをしっかりと学んでいただきます。
・名古屋、東京(八重洲)ではジョリーフォニックスエクストラの使い方のトレーニングを行います。お家でお子さんに教えたいと思われる方、ぜひどうぞ!
・ジョリーグラマーとミュージックのワークショップ(東京・名古屋)
・私、山下式のグラマーの教え方、イギリスの小学校で行われているGuided reading(ガイディッド・リーティング)のセミナーも東京(国立)で開催いたします。
・特別支援教育とジョリーフォニックスについてのセッションもあります!今回はジョリーフォニックスエクストラも使用して、どうやって教えていくと効果的か、考えていきたいと思います。

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