JP 総合トレーニングの感想ーみんなに読んでもらいたいー
2023 年 5 月のジョリーフォニックス総合トレーニングも無事に終了しました。ご参加くださったみなさま、おつかれさまでした!
今回のトレーニングは 16 名中 9 名が再受講の方でした。うれしいですよね、もっと勉強したい、もっとわかるようになりたい、と再受講してくださるのは。そして、嬉しいことに、再受講された方が「受講してよかった!」と 100% の方がおっしゃってくださること。1 回目の受講ではジョリーフォニックス、すごい!と思って興奮し指導を始めると、疑問が出る。それを 2 回目に受講すると「だから、読めないのか!」「こうすればあの子も書ける!」という目の前の子どもたちの様子が目に浮かぶ。そして、同音異綴りについても理解が深まり、今までの指導についても振り返ることができるとのことです。
さて、今回はとある受講者のフィードバックを紹介します。お子さんがディスレクシアがあるということでお母さんが自身でジョリーフォニックスを指導したいと受講されました。その方の感想(一部抜粋)です。
●支援について思ったこと
何が支援の目的なのかを常に意識しないと、目の前の困難さをなんとかしてあげることに気を取られ、本来の目的をすぐに忘れてしまいがちだと気づきました。今支援したいのは、その子が字を書くことなのか、内容を理解することなのか、覚えることなのか。そこを明確にして適切な支援を考えることが大切 だと思います。
漢字を覚える、という目的があるときに、学校から示される選択肢は「10回書く」、だけです。そして、親はそれを子どもにやらせようとがんばるわけですが、いつの間にか、10回書かせることが目的にすり替わってしまうことが私自身よくあります。でも、その子によって、よく見る、大きく書く、パーツに分けて覚える、歌で唱えて覚える、触って覚える、いろんな方法があり、それを示して選択させてあげることが、障害のあるなしに関わらず、すべての子どもにとっての支援になるということを学びました。
●その他の感想
一番印象に残っている「なるほど~、ガッテン!」と感じたのは、ボルダリングの図です。ディスレクシアの(中略)支援は何が有効なのか、と悶々と悩む日々でしたが、何が有効なのかわからないからこそ、まずは たくさんの色の足場を用意してあげて、登りやすいのはどの道筋なのかを一緒にさぐっていく べきなんだ!と思い至りました。そして 有効な足場は時と場合によって実はコロコロ変わるかもしれない、という事も大きな学びでした。子どものためと思いつつ、実は自分のために速攻で一番有効な手段をズバリ一つ探し当てたい!という思考に陥っていたことに、今回のトレーニングを終えてはたと気づきました。
(中略)東京駅に着くことが目的ならば、新幹線でも、山手線でも東海道線でも丸の内線でも良いはず。急行でも鈍行でも直通でも何回乗り継いでも。なのに、今の学校教育やそれで育ってきた私自身、絶対に新幹線に乗れ、新幹線に乗ることこそが大事だ!となっていたのかも、と気づきました。(中略)ジョリーフォニックスとは、「英語が自分で読める書ける」という目的地に向けて、迷わず、かつたくさんの路線が用意されているメソッドである、と私は理解しました。
何度も読み返しました。すべての指導者に読んでいただきたい言葉です。私も時として「新幹線に乗せなくっちゃ」と思うことがあります。でもそうでない。その子にちょうどいい路線を一緒に探していきたいと再認識しました。ありがとうございました。
次回のジョリーフォニックス総合トレーニングは 2023 年 8 月です。トレーニングに出る前にどんなものか知りたいという方向けに対面でイントロダクション(1.5 時間@大阪)、理論と実践(4 時間@東京)も今夏は開催します。よろしければいらしてください。
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