学校の決め方:新規入学

学校を決めると一言で言っても、

・プライマリーやセカンダリーに新規入学をする場合

転入をする場合

とあります。

今日は「新規入学」についてお話をします。

数年前までは各学校が新規入学生や転入生の手続きをしていましたが、今ではほぼイギリス全土、LA(Local Authority:地方自治体)または LEA(Local Educational Authority:地方教育委員会)administration(入学・転入管理)をおこなっています。

プライマリースクールにレセプションから入学する場合、または first/infant school から middle/junior school へ入学する場合は、LA に希望校の申し込みをします(学校区分については『Key Stage とは』をご覧ください)。

申し込みをする前に

申し込みをする前に、実際に希望する学校を見学してください。『Ofsted(非政府機関の学校基準局)』などの評価も参考になりますが、自分の目で学校を見られることをお勧めします。

いい学校と言っても、「一般的に成績がいい学校」、「学校の成績は低くても、英語を母国語としない子どもへのサポートがしっかりしている学校」などさまざまです。お子さんにとって「いい学校」をご自分の目で確かめてください。

申し込み時期

各 LA によって、学校の申し込み期限が異なります。私が住んでいる地域では 10 月いっぱいまででしたが、11 月から申し込みが始まる地域もあります。申し込みを忘れてしまった場合は、もちろんその後でも申し込みできますが、希望校に入れる可能性がぐっと低くなりますので、お気を付けください。

申し込み方法

今はほとんどオンラインで申し込みができるようになっていますので、自分が住む地域のカウンシルのホームページから探してください。ホームページを見つけたら、住所や email アドレスなどを登録します。カウンシルによっては登録後、住所が証明できる書類を送付するように言われるところもあります。

オンライン以外にも電話や直接カウンシルで申し込むこともできます。カウンシルによっては通訳をつけてくれることもありますが、日本語の通訳に関してはほとんど望めないと思います。そうなると、英語にあまり自信がない場合は、やはりオンラインが一番確実かと思います。

希望校

いくつかホームページを見てみると、希望校は 3 つまで記入するカウンシルが多く、学校を決める基準は「基本的にはキャッチメントエリア(自分が住んでいる地域)の学校」が多いようです。3 校のうち、1 校は必ずキャッチメントエリア(catchment area)内の学校を選ぶことになっているカウンシルが多くみられます。(キャッチメントエリアについては『日本にいるうちに学校を決められる?』もご覧ください。)

キャッチメントエリア外の学校だけれど、自分が気に行った学校があれば、そこを希望校に入れることは可能です。その際、なぜその学校を希望するのか理由を書く欄もありますので、ここに「英語を母国語としない子どものサポートが充実している」など明確に記入してください。

決定

申し込み後、4 カ月ほどで学校が決定します。大体、3 月~4 月が多いようです。オンラインで確認もできますが、普通、文書でも送られてきます。

希望した学校に決まった場合はいいのですが、たとえキャッチメントエリアの学校でも、その学校が人気があって入れないこともあります。その場合は提出した希望校内で学校が決まるのですが、本当に運が悪い場合は、希望しない学校に決まる場合もあります。

決定した学校に不満があるとき

その場合は、appeal(アピール:申し立て) を行うことができます。オンラインで登録した場合は、そこから申し立てを行うことができますし、カウンシルに電話、または直接赴いて申し立てをすることも可能です。

その後、カウンシルの方から招集がかかり panel(パネル:審査会) に出席をして話し合って学校を決めることになります。

私自身、イギリス全土のカウンシルを調べたわけではありませんが、カウンシルによって申し込み方法や期間などが異なるようです。必ずご自分がお住まいの地域のホームページなどでご確認ください。

【カテゴリ:学校が決まるまで】ナビゲーション

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