ジョリーフォニックストレーナーさんの授業を参観して(1)
ジョリーフォニックスは、小学校の先生をしてみえた Sue Lloyd さんが考え、後に同じ学校に赴任してみえた Sara Werhnam さんも加わって作られたシンセティック・フォニックスのプログラムです。Jolly Learning 社(イギリス本社)からフォニックスやグラマー、音楽の教材が出されています。
ジョリーフォニックスを教えるためには、「シンセティック・フォニックス」「系統立てたプログラム」「多感覚法、同音異綴りやひっかけ単語の指導法」「子どもの視点に立った指導法」などといったさまざまな点について理解しておく必要があります。もちろんジョリーフォニックス自体がとても良くできた教材ですので、その教材に沿って指導していけばかなり効果は上がるのですが、やはりしっかりと理解した上で指導するとその効果には目を見張るものがあります。
ジョリーフォニックスを教室やお子さんに教えるにあたって、指導方法を学ぶにはいくつかの方法があります。例えば、
1) ジョリーフォニックスの教師用の本などの教材で独学
2) Jolly Learning 社が提供しているオンラインコースで学ぶ
3) Jolly Learning 社が公認したトレーナーのトレーニングに参加して学ぶ
などです。日本では、まだ教師用の本もオンラインコースも日本語ではないため、現実的には、Jolly Learning 社が公認したトレーナーのトレーニングに参加して学ぶのが最短で学べる方法なのではないかと思います。
Jolly Learning 社が公認したジョリーフォニックストレーナーというのは、学校でジョリーフォニックスの指導を行い、子どもたちの読み書きの力を伸ばしてきている人たちです。そして、この経験を多くの人に知ってもらいたいという熱い思いをもっている人が公認トレーナーに申請します。ジョリーフォニックストレーナーはフリーランスであり、ジョリーラーニング社に雇われているわけではありませんが、「ジョリーフォニックストレーナー」「ジョリーラーニング社公認」という以上、相応の責任が伴います。また、ジョリーラーニング社とトレーナーには共通の目的があります。それはこんなシンプルなことです。
すべての子どもたちがシンセティック・フォニックスを身に付け、
自分の力で読み書きができるようになること。
そのために、ジョリーフォニックスで読み書きを指導するどんな人たちに対しても、ジョリーフォニックスを使いこなせるためのサポートを行っています。そうした公認のトレーナーが各自トレーニングを開催し、ジョリーフォニックスの使い方、教え方を丁寧に指導しています。是非ご参加いただき、ジョリーフォニックスについて深く理解していただきたいと願っています。
2017 年 2 月現在、日本では 7 名(日本人は 2 名、アメリカ・イギリス・ハワイなどのネイティブの先生が 5 名)がトレーナーとして公認されています。それらのすべてのトレーナーは Jolly Learning 社の Jolly Learning Training In Japan のページで確認することができます。
もし「ジョリーラーニング社公認」とか「ジョリーフォニックストレーナー」という肩書で活動されている方(私自身も含めてです)の指導内容に「?」と思われましたら同ページでご確認ください。名前がなければアウトですし、名前があってもトレーナーとしてふさわしくないとお思いでしたら、どちらの場合もジョリーラーニング社にお問い合わせいただくのがベストです。もちろん英語ですが、ジョリーラーニング社はユーザーの声を大事にしています。必ず聞いてくれるはずです。
私自身、イギリス在住ということもあり、なかなか日本にみえるトレーナーの方たちと会う機会がないのですが、先日、もう一人の日本人のトレーナー 阿部先生とハワイ出身の Wilson 先生が教えてみえる学校(横須賀学院小学校)へお邪魔し、授業を拝見させていただきました。(お二人は昨年トレーナーになられたばかりです。)次回は、このときの素晴らしい体験をご紹介したいと思います。
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