Culture Kids Roomさんより”ジョリーフォニックスレッスン”レポート

8月10日に北九州小倉のブライトキッズガーデンさんで1時間のジョリーフォニックス体験レッスンを3歳~8歳の子どもたち15人ほどに行いました。40分ほどのレッスンで s, a, t の3つの文字と音、そしてブレンディングやセグメンティングまで体験してもらいました。
そのあと、幼稚園児に i, p, n のレッスンも1時間ほどさせていただき、合計6つの文字と音を子どもたちに学んでもらいました。そのときのレッスンの様子を Culture Kids Room の Kazuko さんがまとめてくださいましたので、ご紹介します。

Kayoko Yamashita 先生のジョリーフォニックス・マジック

こんな上手にまとめていただけ、うれしい限りです。ありがとうございます。自分自身、普段、子どもにレッスンを行っている様子というのを客観的に見ることもないので、なるほど~と自分も楽しんで読ませていただきました。
3歳半くらいのお子さんも、1時間、飽きることなく授業に集中していたことに驚かれていたのですが、そのコツは?と聞かれたので、ここで紹介します。

子どもたちはお話を聞くことが大好き。

子どもたちはお話を聞くことが大好き。

■子どもを飽きさせない
これは、ジョリーフォニックスの作者 Sue Lloyd さんは “Keep the children busy!”おっしゃっています。子どもがせっせと活動に励むような状況に置いておくということなのですが、ジョリーフォニックスではそれが可能ですね。というのは、一つの文字と一つの音を導入する際に
・ストーリー
・アクション
・書く練習
・聞く練習
・読む練習
・歌う
とさまざまな活動を行っていくからです。これだけでも、なんとアクティビティが多いことか、と思うのですが、「書く」こと一つにしても、空書きをしたり、ホワイトボードに書いてもらったり(子どもは自分の番になるのをちゃんと待っています)、紙に書いたり・・・。少しだけ「いつもと違う」ことをしてみます。すると、子どもは飽きずに授業に取り組みます。以下、1回のレッスンで行う「書く」アクティビティ。

(1) 空書き

(1) 空書き

(2) ホワイトボードに書く

(2) ホワイトボードに書く

(3) Finger Phonics の溝をなぞる

(3) Finger Phonics の溝をなぞる

(4)紙に書く

(4)紙に書く

次に文字の「音」を聞いて、その文字を探すアクティビティでは

(5) 一音探しでFanを使う

(5) 一音探しでFanを使う

(6) セグメンティングのアクティビティでカードを選ぶ

(6) セグメンティングのアクティビティでカードを選ぶ

■「静かに!」の代わりに
私はレッスン中に「静かに!」とは言わないようにしています。大きい子どもの場合は、自分が静かに立っていると、自然と静かになります。小さい子の場合は、リズムよく手をたたいて、音に注意を向け静かにさせる、静かに待っている子を思い切りほめるなどします。
また、手遊び?のように自分が両手で頭や肩をポンポンたたくと、子どもも真似してきますので、そのまま手を膝に乗せる・・・、そんなことをします。きっと幼稚園や保育園の先生たちはこうしたことを上手にされるんでしょうね。

■アクティビティとアクティビティの間間も楽しく
Cultural Kids Room さんのブログで、床に座っている子どもたちが机に移動しているのがわかると思いますが、この時もただ単に「移動」するのではなく、
♪Tip Toe, Tip Toe♪(私が勝手にリズムを付けて言うだけで、歌があるわけではありません:笑)なんて言いながらつま先歩きをするだけで、子どもたちは大喜び。静か~に移動してくれます。

また、座っている時間が長くなれば、その場でストレッチもしたり、お母さんも一緒なら、Inkyのパペットを一人一人に持たせて、お母さんのところへ行き、”i, i, i” と言ってもらう活動もしています。

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(7) 思い切りストレッチ!

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(8)お母さん、”i,i,i”

この子どもとお母さんの表情が最高です!

■褒める
大人だって褒められたらうれしいもの。それが子どもだったらなおさら!思いっきり褒めます。

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(8) 書いた文字に対して、また一生懸命に書いた姿勢に対して Well done!

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(9) 一人一人、必ずチェックします。

■日本語を使う
私はジョリーフォニックスのストーリーは日本語で行っています。ストーリーというのは意味を持っているため、それが子どもの記憶に残り定着していきます。それを手がかりに文字と音を想起できる子どももいます。フォニックスは文字と音の関係を指導すること。子どもが文字と音の関係を理解することが一番大切ですので、それを促すために子どもがわかる手段を使うのです。英語がわからない子どもに英語でストーリーを話しても記憶に残りません。
よく、「私の教室は100%英語で行うことを謳っているので、日本語でできません」と言われる方もいらっしゃいますが、英語に慣れさせるためなのか、文字と音の関係を理解させることなのか・・・「何のために」その活動を行っているのか目的をきちんともって授業を行うことが大切だと、私は考えています。
ですので、そのストーリーの部分は私は絶対に曲げません。でも、ほかのところ(聞いてね~、鉛筆を置いて、先生を見て~、というような言葉)は英語で行うこともします。「何のために」という「目的」を忘れないことが大切ですね。
私の授業やトレーニングに出てくださった方の中でも、今まで英語だったけれど、いかに母国語で話をすることが大切なのかよくわかったので、この部分だけは日本語にします、とおっしゃってくださる方もたくさんいます。
子どもが集中しないというのは、そういうところにも理由があるかもしれません。

2016年7月追記:英語でストーリーが理解できるのであれば、もちろん英語でのお話も大丈夫です!「お話しをイメージとして定着できる」のであれば、言語はどちらでも構いません!

長くなりましたが、ちょっとしたコツの紹介でした。

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