Jolly Grammar 1 トレーニングありがとうございました。

2021 年 3 月 6,7 日にジョリーグラマー 1 のトレーニングを開催し、23 名の方にご参加いただきました。土日の夕方~夜という時間帯にお忙しい中ご参加いただきありがとうございました。

ジョリーグラマーは英語話者向けに作られた教材です。ですので、ある程度のインプットがある子どもたちへの指導になります。しかし、私が英語を母語としない子どもや日本にいる子どもたちに指導しているなかで、これは絶対必要!と思える内容ばかりです。ただし、気を付けたいのが、

●英語学習が初めての子どもには、いきなりジョリーグラマーから指導することはしない

ということです。グラマーを教えるということは、ある程度の文レベルでの理解がなければ、子どもにとってピン!とくることが少なく、なかなか理解に結び付けるのが難しいのです。

それを理解していただいた上でジョリーフォニックスからの流れでグラマーを指導していくと「本当に読み書きの基礎ができていくな~」ということが実感できます。みなさんが感動するのは、ジョリーグラマーでは「品詞を丁寧に指導していくこと」と「同音異綴りの復習をしっかりしていくこと」です。ということで、今回もフィードバックからの抜粋です。

◎ジョリーグラマー 1 全体の感想◎

丁寧にスモールステップで段階を踏んで指導することの大切さを実感しました。
JG1 は2回目の受講です。Jolly Phonics をあまり理解できないままに受けた1回目は何もわからないまま終わってしまいました。しかし、Jolly Phonics を教えるという側に立ち、知識が腑に落ちたところで受講した今回は、Jolly Grammar の内容、そして魅力を余すことなく理解することができました。
今回のレッスンは7日の後半、頭から湯気でそうになりました。レッスン後すぐ、もう一度見直して、少しずつ理解できました。何より、今あやふやでも、必ずまた復習があるから何度も伝えられる、この安心感が私には助かりました。
ジョリーフォニックスからのつながりを感じられる説明が多く「ここがこうつながってくるのか!」と納得するところが多かったです。ジョリーシリーズがとても綿密に作られていることを実感しました。先生が仰っていた「何度も復習するから大丈夫だよ」ということを生徒にも常に伝えていきたいと思います。
私は、英語は誰でもできるようになると思います。でも、それを人に言うとそれはあなたは英語を話せるからでしょと言われます。今回の講座で、英語習得(言語習得と言ってもいいのかもしれませんが)のポイントは “丁寧に、ゆっくりと、何度も繰り返す” なのかもしれないと思いました。

単数形と複数形のアクティビティ

◎教材を生徒に合わせることへの感想◎

私は子どもたちに教材を合わせることがとても大切だと思っています。目の前にいる子どもたちが英語学習のどのステージに居るのか、何を今後学ばせたいのか、何を必要としているのか・・など英語教育の目的が違います。ですので、教材を生徒に合わせて、といつも伝えています。(ただし、目的をずらさないことと、構成自体は変えないこと。)

指導の流れをしっかりと把握することができました。どうしてもマニュアル通りに進まないといけないと思ってしまっていたところがあったのですが、「生徒に教材を合わせる」という言葉にハッとさせられ、自分が担当している子どもたちにどのように素材をアレンジしようかとワクワクしながら考えられるようになりました。

◎自分自身が感じたこと◎

毎回実感しますが、今回もさらに自分の手元に残るようなトレーニングだったので非常に手ごたえがあります。ふんわりとわかったようなつもりでいたことが文字や実感として取り込めました。
先生が何回もおっしゃっていたように、子どもも、ですが、大人も『その時にできなくても大丈夫』という言葉で安心しますね。そして、それが体現できるように教材が作られているんだなぁと感心しました。山下先生のレッスンの内容もそのように進んでいくので、『その時にできなくても大丈夫』と言う言葉の魔力?(笑)を体感したことで、これから接する子どもに対しても優しい気持ちで接することの重要性を改めて感じました。

◎一番記憶に残っている部分は◎

・ヘイミッシュの可愛さ!撫でたい!
(中略)
・ヘイミッシュ可愛い…

今回、参加してくださった方のお子さんがヘイミッシュを描いてくれました。特徴をよくとらえていますよね~。Y ちゃん、ありがとう!

今回、みなさんが「今後やってみたい!」と思ってくださったアクティビティの一つに、一人称二人称三人称の表があります。これは、ジョリーグラマーにはついていなくて、山下が自分で考えたものです。今回のトレーニングの中では「教材を変えるのではなく、子どもたちに教材を合わせていくこと」の一例として紹介しました。教材の内容ではなくアクティビティを活用すること。10 人子どもがいたら 10 例、いや、それ以上必要だな~と思っています。その一例として受け止めていただけてうれしかったです。

最後にこちらの方のフィードバックを引用して終わりにしますね。同じような感想を書かれた方が何名もいらっしゃいました。

Jolly PhonicsとJolly Grammarを学べば学ぶほど、日本の英語教育の問題点を理解できるようになってきました。とにかく学校の英語教育は乱暴なのだなぁ・・・と思います。

こちらを受け、小学校学習指導要領の外国語、「目標」から「5.書くこと」を以下、抜粋してみます。

ア 大文字,小文字を活字体で書くことができるようにする。また,語順を意識しながら音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を書き写すことができるようにする。

イ 自分のことや身近で簡単な事柄について,例文を参考に,音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を用いて書くことができるようにする。

(引用:小学校学習指導要領 平成29年3月 文部科学省 第10節「外国語」より)

これを読んで、「そうなの?」で終わりにはしないでください。

「語順を意識しながら」⇒そのために何が必要なのか?

「音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を書き写す」⇒音声で慣れ親しんだ単語であれば、子どもたちは読み書きできるのでしょうか?

・・・などなど考えてみてください。視点が「大人」になっていませんか?全く英語に触れたことがない子どもたちの視点で考えてみる必要があると私は思っています。

最後の記念撮影。みんな、印象に残ったアクションでポーズ!

ジョリーグラマー 1 のトレーニングは次回は今月末(すでに締め切っています)、ジョリーグラマー 2 のトレーニングは 4 月 17 日(土)18 日(日)です。何年ぶりだろう、グラマー 2 のトレーニングは・・・。オンラインでは初めてです!みなさまのご参加をお待ちしております。

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