2020 年夏二つの WS ありがとうございました

今年の夏は二つのワークショップを開催しました。まずは、「はじめてのジョリーフォニックス 2」のワークショップにご参加くださった方のフィードバックです。

☆一番の収穫は「テキストの個別化」の重要性だった。目の前にいる生徒の年齢、学習歴、英語への関心度などにより、同じテキストでも語彙を違うものにしたり、覚えてもらう個数を変えてもいいということだった。

☆特に、レッスン1、2で学んだことを、次回のレッスンでディクテーションで確認するというのは、意識してやっていなかったので、宿題の出し方にもつながることで、大変ありがたかったです。また、覚えて欲しい単語を絞るというのもとても納得できました。

☆正直、総合での42音を教えて、同音異綴りや、ひっかけ単語をどうやって教えていくか?漠然としていて、生徒にも暗記するしかない。と伝えていましたが、今回のワークショップに参加でき、ジョリ2の詳しい内容構成や、レッスンの時間のかけ方など詳細に教えていただけたので、これなら取り組んでいけそうだと思いました。本の内容もワークショップもとても丁寧でした。

ジョリーフォニックスはとてもわかりやすく子どもにもやさしい教授法だと思います。しかし、如何せん、英語が母語の国で作られているので、英語を外国語として学ぶ子どもたちにはもっと丁寧で細かいステップが必要になります。特に、音素から単語、そして文、と読んでいく過程で、単語から文に移行する際にはもっと細かな指導が必要になってきます。また、語彙をどのように増やしていくのか、ということについても簡単に触れさせていただきました。

次に、「読み書き困難と支援とアセスメント」ワークショップのフィードバックです。

☆英語のアセスメントとしては、これまで「Urawss-English」を使っていましたが、スクリーニングから指導につなげることが難しかったです。
しかし、今回山下先生から学んだアセスメント方法は指導内容や方法に直接結びつくものでしたので、さっそく実行してみたいと思います。

☆子どもたちの間違い方にさほど気を留めていなかったので、今回分析することで原因がそれぞれなのだというのを知りました。
ただ、自分一人で分析するには難しいところも有り例えば複数原因があるように見えるけれどそれが正しい見取りかがまだ不安です。それが見えないと正しい指導ができないですね。

☆日本語と英語の読み書きの仕組みが違うということに、もっと私たち教員が気付き、意識して指導しなければならないと思います。そして、その仕組みを知って、理論的にどこで躓いているのか、丁寧にアセスメントする必要を感じました。
特に「聞く力」が英語では大事であること、そして、ワーキングメモリも大いに関係していることがよくわかりました。そして、読み書き体験の時に、いかに私たち教師が(悪意があってではなく、むしろ励ましのつもりで)「丁寧に」「きれいに」「やり直しになるよ」と声かけていることが、ただでさえ読み書きにしんどさを抱えている生徒にどれだけのプレッシャーを与えていたのか、実感としてわかりました・・・。
今一度、基本に立ち返らせていただく貴重な体験となりました。

☆「読む」とはそもそもどういうことか?という山下先生の質問にどきりとしました。当たり前にできてきたこと、自分が今までに困ったことがないことに対しての自分の無意識さに気がつけたことが大きな学びです。
ディスレクシアを実際に体験するアクティビティは、何度やらせていただいても慣れることはありません。自分ひとりでは到底感じられない体験や気持ちをいつもセミナーで体感させていただいています。

こちらのワークショップも初めてのものでした。特に、英語での読み書きに困っている子どもたちを具体的に

・何を

・どのようにアセスメントし、

・どのような支援を行うか、

考えていきました。具体的に私が指導している子どもの書いたものなどを例にして、グループで話し合う中で、見えたこともあるかと思います。

日本ではまだまだ英語のアセスメントや指導について確立されていません。お子さんにディスレクシアがある方が「言語聴覚士の先生から英語は諦めなさい、と言われた」とおっしゃっていました。この言葉を聞き、私は「子どもの学びを私たちが奪ってしまっていいのか?難しいのであれば、わかるように指導していくことが大事なのでは?」と思うと同時に、日本ではまだ英語のアセスメントや指導についてわかっていないので、今回のワークショップが何を見ていっていいのか知る第一歩になれば、と感じました。少しずつ、私も発信していきたいです。

私、いつも写真を撮るのを忘れちゃうんです。今回もお一人、退出されてから、「先生~写真!」と言われて撮影しました。ジョリーフォニックス2、のワークショップは完全に忘れていました。ごめんなさい。

また、フィードバックにご質問をくださった方、そちらには返信できませんので、再度、私にメールをください。もしくは、J Phonics Fan でシェアくださいましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

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