フォニックス・スクリーニングチェック
今年が第2回目となったフォニックス・スクリーニング・チェック。6月17日~21日に行われました。
Year 1 の先生が一人ずつ子どもを別室に呼び、40個の単語を読ませていきます。このうち、半分の20個は本当の単語であり、半分は現実に存在しない単語 (non-words または pseudo words) になっています。これは、フォニックスの知識を正しく持っていれば、知らない単語でも正確に読めるということで、わざと存在しない単語を採用しているのです。こちらのサイトからその例が載っています。
では、先生が子どもがどのように正しく単語を読めているかどうかを確認していくかというと、教育省から出されている Year 1 phonics screening check training video をご覧ください。
子どもたちを見ていると、知らない単語をみたときに、一つずつ発音して (sounding out) その音を一つにくっつける (blending) ことを行っている子もいれば、一目見ただけで読んでしまう子もいます。中には、知らない単語を読んだときに、自分の知っている単語に置き換えようとしてしまう子もいます。単語を見て、そのまま読むというのは簡単なことでは無いんですね。
このスクリーニング・チェックは32問以上正解しないと、翌年に再テストがあります。今年は2回目ということですので、昨年不合格だった子どもたちは、今年、再テストをしていましたよ。学校も点数の低い子どもには、その子どもがきちんとフォニックスの力を習得できるように、一年かけて指導しますので、全員の子どもが昨年よりもぐんっと点数が上がっています。でも中にはまだ合格点に達しない子もいました・・・。
2007年以降、イギリスの学校ではシンセティック・フォニックスを導入しています。これは子どもたちの読む・書くという力の基礎になる部分を育てるためです。今回のこのチェックを通して、どれだけの成果が出ているのか見てみたいですね。
コメントを残す