2014年に指導要領が変わります

2014年9月からイギリスの National Curriculum (指導要領) が新しくなります。2013年2月にその草案が出され、4月13日に国民から意見の聴取を締め切りました。
詳しくは Department for Education (教育省)こちらのサイトをご覧ください。
今回、英語と算数、理科の草案を目を通してみたところ、それぞれの目的の他に、新しい指導要領はすべての教科で
Spoken Language
School Curriculum
Inclusion
Attainment Targets
に重点を当てているようです。
まず、最初の Spoken Language ですが、直訳すれば「話されている言葉」となります。言語、認知そして社会的な側面から児童の話す言葉を重視して指導要領が編成されているようです。
英語であれば、聞き、話すということを通し、読解や作文にそれを反映させたり、算数ではどうしてそうなるのかという説明をしたり、また理科では理科的な言語能力を育てることも含まれています。
次に、School Curriculum ですが、これは「学校の指導計画」ということです。学校は一年間の指導計画を立てるようにし、一年の中で教える内容に関してはかなり柔軟的に行うことができることを示唆しています。
Inclusion とは、すべての子どもに同じ場で学ぶ機会を与える、ということです。(特別教育支援については、こちらをご覧ください。) 障害があるなしにかかわらず、また英語を母国語としない子どもたちや、いろんなバックグランドを持つ子どもたちに公平に教えていくということ、そして到達度のテストに関しては、その子にあったサポートをきちんとするように言っています。(インクルージョンに関してはよろしければ追記部分をご覧ください。)
最後の Attainment Targets ですが、これは「到達度」のことです。各キーステージの最後には必ず到達度テストを今まで同様引き続き行うように言っています。Attainment Level についてはコチラを。
次回から英語、算数、理科についてどんな点が変わるのかをドラフトをもとにお話していく予定です。


インクルージョンは、実は私の大学院の修士論文のテーマだったのです。
私のもう一つのブログで、少しインクルージョンについて説明していますので、よろしければコチラをご覧ください。

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