文法5回目:be 動詞の過去形

文法の第5回目。
be 動詞の使い分けはとても大切なところです。これが理解できないまま次に進むと、一般動詞で混乱してしまうからです。しかし、日本語にはないこの概念。小さい子どもにとって am, are, is を使い分けることは非常に難しいのです。私自身、いつも教えていてなかなかうまくいかなかったので、前回の図に手を加えてみました。
単数複数123人称その2
まず、ピンク色の部分=I は am というのはわかります。
次に、水色の部分=二人称単数と複数形 は are になることを視覚的にどの部分かを感じさせます。
そして、最後に緑色の部分=三人称単数 が is になることをこの図を見て、何回も練習していきます。
慣れてきたら、この図を使わずに、いくつか問題を出してみます。
1) I ( ) Japanese.
2) The cat ( ) small.
3) They ( ) tall.
4) My friends ( ) kind to me.
5) The cats ( ) black and white. などなど。
子どもたちに、am, are, is のどれが入るかを考えさせますが、その時の子どもたちを見ていると
(the cat は一つだから、左側。I や you じゃないから一番外側。あ、だから is なんだ。)
(the cats は二匹以上だから右側。are になるんだ。)
と独り言を言ったり、頭の中に上の図を描いていたりするのがわかります (宙を指で指していたり、目が右に左に動いたりしています)。これができるようになったら、ほぼ、定着したと言えるでしょう。
そうしたら、今度は be 動詞の過去形に入ります。
この図の左側 (単数) は全部まとめて、was になります。
 この図の右側 (複数) は全部まとめて、were になります。」
と言うと、子どもは、
「じゃ、you はどっち?
と聞いてくるので、
単数の you だけ was にするのは大変だから、you はまとめて were にすることにします。」
つまり、
am, is ⇒ was
are ⇒ were

となるわけです。

子どもによって、聴覚から入る子、視覚が強い子、理論で考える子などなど、得意な学習方法はさまざまです。その子にあった方法で教えてみるといいでしょう。例えば・・・
視覚で覚える子:
ピンク色の部分=I 緑色の部分=三人称単数 was になり、
水色の部分=二人称単数と複数形were になることを視覚的に見せると効果的です。
また、理論的に考える子:
be 動詞の過去形は w から始まり、
・am, is のように現在形が二文字のbe動詞は過去形では三文字になり
・are のように現在形が三文字のbe動詞は過去形では四文字になる
と教えると、納得します。

ちなみに、was の発音はフォニックスで書くと、woz という発音になります。(現地の学校で子どもたちが作文をしていると、結構多くの子どもが woz と書いているんですよ。「あぁ、was ってこういう発音なんだ」って、学校で働きだしたころ、気が付きました:笑。)
さて、こうして過去形が入ったので、過去を表す言葉をいくつか紹介して、文にします。
yesterday, last week, this morning などなど。
そして、ここで前置詞も一緒にいくつか教えていきますが、それはまた次回。

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