Diwali:ディヴァーリ
Diwali (ディヴァーリまたはディワーリ) はインドのヒンドゥー教の新年のお祝いです。日本で言うお正月、イギリスで言うクリスマスと同じように、ヒンドゥーでは一番大切なお祝いになります。毎年、10月から11月のインド歴でいう7番目の月の初めの日となり、新月に重なります。(Wikipedia より一部転載)
ディヴァーリは、または Festival of lights/ Celebration of lights (光の祭典・お祝い) とも言われています。なぜ光のお祝いなのか・・・。インドの昔話にその理由があります。
昔々のこと、Rama (ラーマ) というハンサムな王子がいました。ある日、ラーマは Sita (シータ) という美しいお姫様に会い、恋に落ちました。
シータのお父さんである王に結婚させてもらえるようお願いをします。
王は、「強い男でなければ結婚はさせられない。どれだけ強いのか証明してみなさい。」と言うと、ラーマはとても重い弓を拾い上げ、それを粉々にこわして自分の強さを証明し、結婚を許してもらいました。
王はラーマを次の王になるようにと考えていたのですが、奥さんである女王 (ラーマには継母に当たる) はそれが気に入りません。女王は自分の息子 Bharat (バーラット) に次の王になってほしいと思っていたので、王にお願いをしてラーマとシータを14年間、宮殿から出ていくようにお願いしました。
ラーマとシータはラーマの弟である Lakshman (ラクシュマン) を連れて、深い森の中で14年間、暮らすことにしました。この間、残念なことに王は亡くなってしまいました。
ある日、ラーマとラクシュマンが狩りに出かけたときのことです。シータが一人でいると、頭が10個もある Ravana (ラーヴァナ) に見染められ、連れ去られてしまいます。ラーマは友人であり、猿のかしらである Hanuman (ハヌマン) にシータがどこにいるのか見つけてもらいました。そしてラーヴァナと戦い、シータを救い出すことに成功しました。
ラーマ、シータ、そしてラクシュマンは故郷の宮殿に戻ることとなりました。新しい王の誕生に、みんなが喜びました。深い森から宮殿に帰る際、道に迷わないようにと家の外に土で作った小さなオイル入れを置き、そこに火を灯して新しい王様を出迎えたということです。
この灯した火のことを diva (ディーワ) と言い、土で作ったその入れ物を diva lamp (ディーワランプまたはディーヴァランプ) と言います。Diwali (ディヴァーリ) はこの灯した火から命名されたものなのです。光のお祭りというのはこのラーマとシータたちを迎え入れた聖なる火のことなんですね。
左からラクシュマン、ラーマ (青い人)、シータ、座ってお祈りしているのがハヌマン
10個の頭を持つラーヴァナ
イギリスの多くの学校では、ディヴァーリをお祝いします。私が勤める学校では、一日「ディヴァーリの日」として、さまざまなアクティビティを行います。
まず、diva lamp (ディーワランプまたはディーヴァランプ) を粘土で作ります。
(写真はコチラから拝借)
次に、rangoli (ランゴーリ) といい、玄関先やダイニングルームの床に描かれた絵を色がついた小麦粉や米、花弁などできれいに飾ります。
(写真はコチラから拝借)
(写真はコチラから拝借)
学校ではさすがにランゴーリを作ることはできないので、ランゴーリの模様をいくつか紙に用意し、子どもたちは色を塗っていきます。
これは early years の子どもの作品。
渡英して間もない子だと、お話を読んでもらっても意味がわかりません。日本語で内容を理解してれば、英語でお話を聞いていても、何のことを話しているのかなんとなく想像がつきます。(特に登場人物の名前)
13日のディヴァーリの前までに、できればお子さんにお話を読んであげてください。
*Diwaliの読み方ですが、ディヴァーリまたはディワーリとなります。diva lamp の読み方はディーヴァランプまたはディーワランプとなります。地域によって読み方が違うようです。
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