おしゃべりな母音
英語の綴りには、train, pie, true, tree, boat ・・・というように、母音が二つ並んでいるものが多くあります。このように、文字が二つ並ぶと、違う音を作ることがあります。こうした綴りを digraph(ダイグラフ)といい、この母音が二つ並んだ時には一定のルールがあります。
それは・・・
「最初の母音がおしゃべりになって、2番目に来る母音は口をはさむ余地がない!」
ということ。
例えば、ai では、最初の母音=a がおしゃべりになって、自分の名前(a の名前=エイ)を主張します。すると、2番目の母音=i は口をはさむ余地がない、つまり、無声音になってしまうのです。ie でも同じで、最初の母音=i が自分の名前(i=アイ) と言い続けるので、2番目の母音=e は無声音になってしまいます。
以下、「おしゃべりな母音」の例を挙げてみます。
ai エイ: rain, train, snail
ie アイ: pie, tie, cried
ea イー: sea, read, steamy
ue ウー: clue, blue, tissue
ue ユー: cue, hue, pursue
oe オウ: toe, goes, potatoes
ee イー: tree, free, teen
ただ、ここで注意しないといけないのが、すべてがこのルールに当てはまるわけではないということ。例えば、read。現在形は、このおしゃべりな母音のルールによって ea は イー の音になりますが、過去形の場合 ea は エ という音になります。
私が中学生のころ、単語はとにかく「覚えなさい!」でした。こういうおもしろいルールを教えてもらっていたら、例外を探したりしながらもっと楽しく単語を覚えることができただろうなぁ、と感じました。
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