掛け算: Year 4~6 (8-11歳児)

今回はYear 4 から Year 6 までの掛け算の学習内容を一気に見ていきます。
日本と違い、教科書がないイギリス。また、クラスの中でも算数が得意な子とそうでない子がいるため、同じレベルくらいの子どもがひとつのグループになって、その子たちにあったレベルで学習します。もしクラスが二つあるのなら、学年全体でおおよそのレベル分けをして、各クラスでそのグループに適した問題を行っていきます。
そこで、Year 4 でも、Year 2 の内容を学習する子もいれば、Year 6 の内容を学習する子もいるので、今回は Year 4以上の内容をまとめて紹介します。
まず、掛け算の用語 times, multiply, multiplied by, product, multiple,
inverse
という言葉を読めて、正しく書けること、そして、×の記号を正しく用いることができるようにします。
次に、掛け算は下のように置き換えて計算ができることを学習します。(それぞれ~law と言う言葉は習いませんし、先生も用いません。ここでは、グループ分けする都合上、使用しています。)
1) Commutative law (可換法)
かける数とかけられる数を入れ変えても答えは変わらないというきまり
8 × 15 = 15 × 8   
8 × 65 = 65 × 8
95 × 72 = 72 × 95  など
2) Associative law (結合法則)
掛け算の式を、計算しやすいように結合して計算しても答えは変わらないというきまり
6 × 15 = 6 × (5 × 3)=(6 × 5) ×3=30 × 3=90     
14 × 12 =(2 × 7) × 12=2 × (7 × 12)=2 × 84=168
10.4 × 40 = 10.4 × (10 × 4)= (10.4 × 10) × 4=104 × 4=416
3) Distributive law (分配法則)
18 × 5 = (10 + 8) × 5=10 × 5 + 8 × 5=50 + 40=90
26 × 7 = (20 + 6) × 7=20 × 7 + 6 × 7=140 + 42=182
46 × 98 =46 × (100 - 2)=46 × 100 - 46 × 2=4600 - 92=4508
あとは、mental maths と言って、問題を出され、頭の中で計算をする、つまり暗算で計算をすることも、かなりの時間を割いて勉強します。日本の学校ではメモを取ったり、筆算を紙面に書かせて行わせることが多いのですが、イギリスの学校ではこの暗算に力を入れています。
例えば、
Multiply 15 by 4.
What is the product of 25 and 4?
日本から編入するお子さんたち、数字は聞き取れても、product とか multiply という言葉が分からずに苦労することも多いようです。四則計算の言葉を参考にして、なるべく早く算数の用語になれるといいですね。

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