算数の学習目標

前回「算数の学習内容」について紹介しましたが、今回は学習目標について。
イギリスでは、レセプションから Year 6 まで、以下の 7 つが算数の到達目標として掲げられています。
1. Using and applying mathematics・・・数学的な処理の利用と適用
2. Counting and understanding number・・・数を数えることと数の仕組み
3. Knowing and using number facts・・・数の分解と合成
4. Calculating・・・計算
5. Understanding shape・・・図形についての理解
6. Measuring・・・測量
7. Handling data・・・データ処理
ご存知のように 2010 年 5 月にイギリスは政権が労働党から保守党へと移りました。その結果、教育にも少しずつ変化があらわれてきています。カリキュラムも少しずつ変えているようで、この算数の到達目標もその一つです。今まではレセプション・キーステージ 1・キーステージ 2 とそれぞれの目標を掲げていたのですが、政権交代後、すべて同じ目標に設定されました。もちろん、学習する内容は違いますが、目指すものを統一したという感じですかね。
次回はどれくらい目標が変わったのかという点を理解するために、まず 2010 年以前のレセプションの算数目標を、具体的なサポート内容も交えて紹介してみたいと思います。


日本での算数の学習目標は各学年によって掲げられていますが、第 1 学年から第 6 学年までの総合目標は
「算数的活動を通して、数量や図形についての基礎的・基本的な知識及び技能を身に付け、日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考え、表現する能力を育てるとともに、算数的活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付き、進んで生活や学習に活用しようとする態度を育てる」
とあります。
イギリスの学習内容を文章化したら、きっとこれと同じなんだろうなぁと感じました。お国が変わっても基本的な数学処理能力に求められる基準というものは、それほど変わらないんですね。

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