学校の授業

お子さんがイギリスの学校に入って、一番心配なのがどんな授業が行われているんだろうか、ということではないでしょうか。日本では指導要領があり、それに沿って教科書も作成されていますよね。イギリスでも授業は国の決める curriculum(カリキュラム:学校教育活動)に沿って授業が行われます。ところが、イギリスには、なんと!

・教科書がない!

・授業に使うノートは学校に置いてくる!

これ、かなり驚きません?一体、学校で何を勉強しているのか、親にはさっぱりわからないのです。おまけにノートも学校に置きっぱなし。(あ、ちなみにいわゆるノートのことをイギリスでは book(ブック)と言います。日本で習う notebook(ノートブック)は学校では使わない単語です。)イギリスの学校に転校してきたばかりの外国人の子にしてみたら、英語での授業なので何が何だかわからないまま、1 日が終わっていってしまうんです。

さて、では教科書がなくてどうやって授業を行うのか、不思議ですよね。そもそも、教室の席というのは、日本のように一人ひとり席があり、黒板に向かって並んでいるのではなく、グループごと(大体どこでも 4 グループ)に座るのです(学校によって違うこともあります)。そしてそのグループにあったプリントや教材を先生が用意します。つまり、一斉授業をするわけではないので教科書は必要ないのです。(※注)

そして授業で使ったプリントなどは「ノート」にしっかりと貼り付けておくので、それを見れば何を学習したかがわかるようになっています。つまり「ノート」が自分だけの「本」になるんです。(だから「book」と言うのではないかと、私は考えています。)その「ノート」は parents evening/consultant(ペアレンツ・イブニング/コンサルタント:個人面談)のときに見ることができます。

※注:「『一斉授業をするわけではないから教科書は必要ない』というのはおかしい」というコメントをいただきました。ここで私が言いたかったのは、「日本のように教科書を使って一斉に同じ問題を解いていくことはないため」かならずしも日本のように教科書が必要なわけではないと言いたかったのですが、誤解を招いた表現でした。失礼いたしました。クラス全体での一斉授業は行います。授業の進み方については 授業の流れを御覧ください。)

【全記事】ナビゲーション
【カテゴリ:日本と違うこと】ナビゲーション

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください