鉛筆の補助具
前回の記事「鉛筆の持ち方」では STABILO の Easygraph という鉛筆を紹介しました。(余談ですが、鉛筆の持ち方が少しおかしかった 7 歳、10 歳の子どもにこの鉛筆を差し出したところ、自分で凹んでいるところに指を置き、自然に正しく鉛筆を持って書くことができました。)
さて、この鉛筆は書き味や子どもの様子を見る限りとてもいいのですが、正直言って「値段が高い」のが難点。そこで今回はこの鉛筆以外の、値段を抑えた「補助具」を紹介します。
これらは全て、普通の六角(三角・丸)軸鉛筆にさして使うものです。
この補助具を使うことで正しい位置に指を置くことができるのですが、子どもの癖や年齢に合わせて使っていくのがいいかと思います。
ちなみに私の経験では・・・これらの補助具は、使う子どもたちの年齢も低いからか、噛んだり、爪でカリカリしたりして、ぼろぼろになってしまうことが多く、あまり長持ちしませんでした。また、鉛筆が長過ぎると補助具をつけたときのバランスが悪くなってしまうようにも感じました。ちなみに上の写真の青くて丸い指サックが三つついているもの(上段真ん中)は、真ん中の空洞に鉛筆をさし、残りの指サック三つを親指、人差し指、中指に入れて、鉛筆を持ちます。鉛筆の持ち方が本当に悪い子にはよかったのですが、鉛筆を握っている感覚は今一歩安定しないかな・・・と感じました。
私が子どもたちと試した結果、一番よかったのは、やはり STABILO の鉛筆でした。
日本のアマゾンでは、以下のものが入手できるようです。(これらについては私は全て試したわけではありませんので、使った感想や子どもの様子などは紹介できません。)いくつか手元にそろえておいて、子どもに選ばせるというのがいいかもしれませんね。
筆記具や補助具、また文字・ handwriting に関しては松井孝志先生のブログ「英語教育の明日はどっちだ」に紹介されていますので、そちらをご覧いただけましたら幸いです。
ブログ・・・「英語教育の明日はどっちだ」
記事・・・・「文字指導における「筆記具」「補助具」の役割」
(2017 年 11 月 25 日に広島で handwriting の指導についてお話されるそうです!日本ではそうそう handwriting についてのお話を聞く機会がないので、またとないチャンスですね。)
松井先生のブログでは文字の書体についてもたくさんお話があり、とても勉強になります。私は日本で使用されている ball & stick は子どもには全くフレンドリーではなく、一筆でかける文字をなぜわざわざ二筆にするのかが理解できません。子どもによっては丸い部分と棒の部分をうまくくっつけられない子どももいて、気が付くと a を書いていたのが d や q になってしまう、ということもあります。そこで、私はこれまで日本ではジョリーフォニックスやイギリスで普通に使われている Sassoon を紹介してきていました。松井先生も Sassoon を推奨されいて、とてもうれしく感じました。
handwriting についてここまで詳しく知ることができる場所は日本ではほかにないのでは、と思います。松井先生、ありがとうございます!
(余談ですが・・4 本線の幅!私は均等ではなく、真ん中部分が膨らんだものを使ってほしいと強く思っていて、そのため「はじめてのジョリーフォニックス-ステューデントブック-」では、そうしました。松井先生も 4 線について、しっかりとお話されています。4 本線については、また私もお話したいと思います。)
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