儀式的行事:入学式

*今回も私のもう一つのブログ 「まる」ないちにち から少し手を加えての転用。
今日は入学式についてお話します。
日本では学校行事の中でも最も大切な行事の一つですね。新1年生も親御さんも入学式の日は、どきどきしながら学校の正門をくぐり、今から始まる小学校での生活に期待で胸を膨らませる「晴れの日」。
ではイギリスは?
入学式・・・ありません。
前回お話ししたように、始業式当日は、校庭で立っている先生のもとに子どもたちが整列して、教室へ入っていきます。これ、入学してきた新入生も同じなんです!
First (Lower, Infant) school (学校区分については Key Stage とは をご覧ください) から Middle (Junior) school に新しく入学するYear 3 の子どもも、既に体験入学をしているため自分の担任の先生が分かっているので、登校したら担任の先生のところに並びます。そして教室に入り、自己紹介をしていきなり授業が始まります。もちろん、絵を描いたり、学校見学をしたり、ゲームをしたり、という感じですが。入学式?ありません。全行そろってのassembly (アセンブリー:集会) があるので、そこで全校児童や先生と対面するくらいですね。
レセプションに入学する子どもも入学前に数回、小学校へ来て担任の先生やクラスメートと過ごすので、ちゃんと先生がわかっているのです。なので、入学式の日には全員、ちゃんと担任の先生のところに並べるはず。
ところが。
子どもが来ない!
聞くところによると、学校が始まる最初の週は、先生が家庭訪問するため子どもはまだ登校しないとか。
翌週になっても、登校する新入学生はおよそ 3分の1 だけ。入学式どころではないですね、これは。
この「3分の1」というのもちゃんと理由があります。レセプションに入学する児童を 9~12 月生まれ、1~4 月生まれ、5~8 月生まれの 3 つのグループに分け、年の上のグループから登校をさせるためです。最初の1週間は9~12 月生まれの子どもだけ。次の週はそのグループに加えて 1~4 月生まれの子どもたちも参加。そして第 3 週目に一番年下の子どもたちも参加します。徐々に学校に慣れさせていくことがポイントらしいです。もちろん、学校によってはいきなり全員登校してくることもあります。
授業時間も、最初のうちは午前中だけであったり、午後だけであったり、いきなり終日であったりします。また、全部の子どもたちを登校させる学校もあります。すべて学校の采配によります。
こんな感じで新入生の新しい学校生活がスタート。
桜の木の下で記念撮影・・・なんてことはありません。
校長先生に名前を呼んでもらって、大きな声で返事をする入学式なんてありません。
何だかちょっと物足りないなぁって思うのは私だけでしょうか・・・。

【カテゴリ:一年の流れと年間行事】ナビゲーション

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