Jolly Phonics が Japantimes で紹介されました。

こちら、日本に3人いるトレーナーの一人、April McBride さん。東京にあるインターナショナルスクールでジョリーフォニックスを小さい子どもたちに10年以上指導しています。ご自身もお二人のお子さんのお母さん。
東京で行われた彼女の3時間のワークショップが Japantimes で紹介されました。
April

詳細はこちらの “S” is for starting to teach your kids ABC をご覧ください。(英文です)

最近では、ネパールの公立の小学校でもジョリーフォニックスの導入が始まりました。日本でも、ジョリーフォニックスを公立の小学校で導入してほしいなぁと思っていますが、「フォニックス」という概念自体、曖昧なようで、みなさん、「フォニックス?音の勉強のことでしょ?」と言われます。ううん、残念!音だけではないんです!
そして、「フォニックスは英語学習のまとめ的な感じで学習するんでしょ?」と言われるんですが、そんなことないんです!全く英語が身に付いていない子どもたちも簡単に学べるフォニックスがあるんです!

簡単に説明すると、
●フォニックスというのは英語の文字の「音」と「綴り」の関係を指導すること
⇒英語は a という文字を「ア」と読んだり「エィ」と読んだりします。また、ai となるとこの二文字で「エィ」と読む、文字と音の関係が複雑な言語。その関係を教えることがフォニックスです。

●フォニックスの種類
-英単語の綴りとその読み方を知っている子どもに指導されるアナリティック・フォニックス
 例)apple, ant, ankle の a.  bed, bear, book の b.
-英語の音の一番小さい部分の音から指導するシンセティック・フォニックス
 例)s は ssss とへびが怒っている音。a は “a! a!” と腕を登ってくるアリを追い払う声。

●それぞれのフォニックスの目的
アナリティック・フォニックス⇒aから順番にzまで文字と音の関係を知っている単語を使いながら指導していきます。文字を見てそれぞれの文字を読めるようにすることが目的。
シンセティック・フォニックス⇒s, a, t, p, i, n と文字と音を習ったら、これらの文字を組み合わせて sit, pat, pan など単語を読んだり、聞いた単語を書くことをします。読み書き両方に力を入れます。

●日本の教育で何にあたるのか
日本の国語の授業では、まず、「ひらがな」を学習します。そして、ひらがなの中でも「は」「へ」というように例外的な読みをするものを学びます。その後、カタカナ、漢字へと学習していきますよね。漢字の学習では、例えば「人」では「ひと」「にん」と読むことを学び、また、「一人」の場合は「ひとり」と例外的な読み方を学んでいきます。
フォニックスがまさにこれにあたるのです。中でも、シンセティック・フォニックスでは、ひらがなの五十音を学ぶように文字と音を学習します。その後、同じ文字でありながら違う読みをするものや、同じ音でありながら違う綴りをするものを学んでいきます。

●ジョリーフォニックスとは
ジョリーフォニックスはシンセティック・フォニックスを教える教材・プログラムです。実は、ジョリーフォニックスがシンセティック・フォニックスの基を作ったと言ってもいいくらいなんです!日本でいうと「国語」が「フォニックス」、「光村図書」「東京書籍」「学校図書」という教科書が「ジョリーフォニックス」にあたる感じです(実際、イギリスには教科書はありませんが)。
ジョリーフォニックスはシンセティック・フォニックスの中でも、一番人気のプログラム。その理由は、やはり多感覚を使って学べるためです。

●フォニックスさえ学べば英語はペラペラになるの?
いいえ。フォニックスというのは、読み書きの基礎を作るものです。ひらがなも読み書きの基礎を作るものです。国語の授業では、「かきかた」の授業もあれば、「音読」「作文」「文法」などいろいろありますよね。フォニックスを学ぶと、確かに読めて、聞いた音が綴れるようになります。でも、それだけなのです。意味が分かっているか、と言ったら「いいえ」。文章が書けるようになるかと言ったら、これも「いいえ」。会話ができるようになるかと言ったら、これも「いいえ」。文法や話す練習、聞く練習、フォニックス、意味・理解をきちんと取り入れて初めて、英語学習が成立します。
ただし、シンセティック・フォニックスから英語を学ぶことによって、日本語にない音をきちんとインプットすることができます。これによって、聞いた音を認識し、正しく発音もできるようになっていきます(その成果が記された日本の研究論文もあります)。ある意味、シンセティック・フォニックスで「発音の練習ができる」というのも正しいと私は思っています。

このジョリーフォニックスについて、もっと知りたい人!12月に東京、横浜、名古屋、大阪でワークショップやトレーニングを行います。実際に発音もしっかり行い、読む練習も行っていきます。私のトレーニングは日本語ですし、英語の先生のみならず、お母さんやお父さんにも今までたくさん参加していただき、みなさんから勉強になったというフィードバックをいただいています。年末の忙しい時期ですが、ぜひお時間を作ってご参加ください!

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【カテゴリ:シンセティック・フォニックスについて】ナビゲーション

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