ジョリーフォニックス総合トレーニング@大阪・博多にご参加いただきありがとうございました

2017 年 4 月 8、9 日に大阪で、4 月 15、16 日に博多でジョリーフォニックス総合トレーニングを開催いたしました。今回もたくさんの方にご参加いただき、感謝申し上げます。4 月 17 日にイギリスに帰国し、ようやくみなさまのフィードバックをじっくりと拝見することができました。たくさんのお言葉をありがとうございました。勉強になるものばかりです!

今回、2 回目(人によっては 5 回目!)というリピーターさんもたくさんいらっしゃいました。そうした方の感想を紹介したいと思います。

Part 1 の感想

ジョリーフォニックスは単語が読めるようになる最も速くて、最も楽しく、最も理にかなった教授法だと再確認しました。

1 年間、いくつかのクラスで実験的に指導してみたが、明らかに文字の音のルールの定着がよく、子どもたち自身が文字を読むこと書くことを楽しんでいる。しかし、今回、自分自身が以前学んだはずのことを忘れ、我流で指導していたかに気付かされた。丁寧に復習し、本来の手順通り指導すれば、生徒たちの力をさらに伸ばすことができるのではないかと思う。忘れていたことを思い出し、自分の思い違いを確認できてよかった。

Snake も学び中。

Part 2 の感想

ひっかけ単語はどこが tricky なのか自分では読めてしまう単語なので、子どもたちには「こういうものだから覚えましょう」と教えてしまいそうだったので、再度参加させていただきよかった。

以前よりも明確化して(自分のなかで)すごくすとんと落ちました。今回、このすぐ先に指導を目の前にしての参加でしたので、すごく自分の中での理解が深まりました。

大文字と小文字のマッチング その1

大文字と小文字のマッチング その2

一回トレーニングに参加していただいただけでは、消化しきれないで終わってしまうこともあります。ですので、何度も何度もご参加ください。すると、実際に教えている子どもたちの顔が受講中に浮かぶ、とみなさんおっしゃいます。

Part 3 の感想

見ているとできそうでも、やってみるとできませんでした。前回もやって、教室でもやり始めていますが、今日は抜けている点を確認できました。自分のレッスンを振り返ることができたので、今日は参加して本当によかったです。皆さんと一緒に考えられ、ほかの方のレッスンを見せていただくのもとても勉強になりました。(デモレッスンの感想)

文字指導は明示的に指導すべき!特別支援に限ったことではないですね。本当の意味で UDL (Universal Design for Learning) の英語教育になっていってほしい、いかなければ、と強く思いました。もっともっと学びを深め、実践していきたいです。

2017 年大阪 Part 3

2017 年博多 Part 3

Jolly Phonics はとてもいいプログラムであり、教材です。でも、それを最大限に生かすには、やはり、日本語という言語と英語の違いを理解する必要があると思っています。それが理解できなければ、「この音、聞こえる?」 (Identify the sound) を行う理由や、単語を提示する順番 (snake, grass, nest, sun) なども意味がわからずに授業を行い、結局、子どもたちに負荷をかけたり、後々が大変になったりする原因の一つにもなると思っています。ちょっとしたことなのですが、それを意識するかしないかで、この教材のよさも変わるのかなと、感じます。

最後に・・・私は英語の先生(だけではなくすべての指導する立場の人なのですが)には必ず知っていてほしいと思っているのが、読み書きに困難を持つ子どもたちのこと。だから、Part 3 では、Jolly Phonics ではないけれど、特別支援についてお話もさせていただいています。(Jolly Phonics の生まれた理由には関係しているかもしれません。)

特別支援についての専門家が日本にもっと増えて、困っている子どもたちが少しでも早く、楽になればいいと素直に思った。そのために、私も自分にできる範囲からできることをし始めようと思います。

まずは、自分ができることから・・・。昨日まで知らなかったことを知ったということも大きな一歩です!

特別支援の子はサボっていると思われがちですが、私たちから想像がつかない困難をかかえているのですね。集団授業ではなかなかじっくり見て、サポートしてあげられないのがもどかしいです。大変勉強になりました。

想像がつかない・・・そうなんです。まさか!と思うようなことが苦手だということもあります。それを指導者が知っているか知らないかでは、サポートに大きな差が出ます。

どんなお子さんにも必ず輝いている箇所があります。認めてあげて、彼らの手助けになればと思います。引き出しをふやしておきたいです。

どうしても私たちは子どもの「できないこと」に目が行って、そこばかりつっついてしまいます。できないことを把握しておくことは大切。でも、そこばかりに目を向けず、子どもができることに目を向けてほしいと思います。認めること。私たち大人だって、認めてもらえたらうれしいです。できることをほめてもらえたらうれしいです。できないことをグチグチ言われたら悲しくなっちゃう、凹んじゃう。・・・子どもも同じ。

どうしても日本は「がんばれ」「やればできる」という根性論がまだまだ根強いので、なかなかすぐに気持ちを切り替えることは難しいです。でも、子どもにとって、そういう場ばかりでは、苦しくて息を抜くこともできない。子どものよさを認めてくれる場・子どもが努力していることを認めてくれる場があれば、子どもは安心できます。

Jolly Phonics がそんな場になっているというお言葉をくださった先生がいらっしゃいました。ADHD を持つお子さんが、Jolly Phonics を使うようになってから、落ち着いて学習に取り組めるようになったとのこと。もちろん、Jolly Phonics という教材を十分理解されて使用されてみえるのはもちろんのこと、その先生が温かく見守って、惜しみない愛を教室に振りまいているからその子が落ち着いて学習に取り組むことができるようになったのではないかと思います。Jolly Phonics とそれを使う先生の思いが一つになったからなんだろうなって感じました。

愛と言えば! お一人、こんな感想を書いてくださいました。

山下先生の愛あふれるレッスンに涙ぐんでしまいました。すべての小物たちにも子どもたちの視線に立ったやさしさを感じるものばかりでした。何から始めればいいかわかりませんが、帰ってから復習して、愛のこもったレッスンができるようにがんばりたいと思います。

愛は与えれば与えるほど、膨らんでいくと私は思っています。私から発した愛がこうして受講者の方に感じられ、その方が子どもたちに愛をこめてレッスンができるようになったら、子どもたちが変わります。そして、子どもたちもその愛をきっと周りの人へと伝えていけるようになるでしょう。愛情の連鎖。つなげていきたいですね。そんなことを再確認した 2017 年春のトレーニングでした。みなさま、ありがとうございました。

*トレーニング予定*

2017 年 5 月 27 日(土)ジョリーグラマー 1 in 新宿

2017 年 5 月 28 日(日)ジョリーグラマー 2 in 新宿

2017 年 7 月 22,23 日(土,日)ジョリーフォニックス総合トレーニング in 新宿

2017 年 8 月 5,6 日(土,日)ジョリーフォニックス総合トレーニング in 姫路

2017 年 8 月 11,12 日(金,土)ジョリーフォニックス総合トレーニング in 名古屋

2017 年 8 月 19,20 日(土,日)ジョリーフォニックス総合トレーニング in 大阪

2017 年 10 月 28 日(土)ジョリーグラマー 1 in 大阪

2017 年 10 月 29 日(日)ジョリーグラマー 2 in 大阪

*ワークショップ予定*

2017 年 5 月 28 日(日)ジョリーグラマー 3~6 ミニ勉強会 in 新宿

2017 年 7 月 下旬 ジョリーフォニックス勉強会 in 東京

2017 年 8 月 9,10 日(水,木)読み書きに困難を持つ子どもへのジョリーフォニックスレッスン(主催:EDGE)

2017 年 8 月 中旬 ジョリーフォニックス勉強会 in 大阪

2017 年 8 月 26 日(土)読み書きの基礎作り in 札幌(主催:J-SHINE トレーナー)(札幌のワークショップのお申し込みはこちらから

2017 年 8 月 27 日(日)読み書きに困難を持つ子どもたちへの文字指導@札幌(主催:J-SHINE トレーナー)(札幌のワークショップのお申し込みはこちらから

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