先に学校を選ぶ?家を決める?

日本から渡英する・イギリスで子どもが就学年齢になる・・・学校を選ばないといけませんね。
「日本にいるうちに学校を決められる?」でも書きましたが、住む場所が決まらないと学校を決めることができません。
イギリスでも日本同様、学区 (catchment area: キャッチメントエリア) が決められています。でも、住む場所を選んでから学校を決めるか、学校を選んでから住む場所を決めるか、とても悩むところです。
Aさんの場合:
日本から渡英したAさん家族。住む場所は閑静な場所がいい、と地域でも有名な「高級住宅街」に居を決めました。周囲は比較的お年寄りが多く、落書きなどもないし、騒音もなく、散歩をしていても安全な地域です。
ただ、その地域には学校がなかったため、一つとなりの地域にある学校に行くことに決めました。
「いい地域の学校だから、いい学校だろう」
そう思い、実際に行ってみると・・・
先生はいつも大声で怒鳴っている・子どもたちは言うことを聞かない・校庭には煙草の吸い殻が落ちている・・・
自分の住んでいる地域は「高級住宅街」なのですが、その学校のキャッチメント・エリアは、自分の住んでいる地域の隣にある「荒れた」地域も含まれていたのです。
結局、子どももその学校に馴染めず、Aさんもほかのお母さんたちと全く交流もなく、先生もあまり親切でない、ということで、1年後に私立に転校することとなりました。

Bさんの場合:
Bさんご本人は日本人、イギリス人のご主人との間にお子さんが一人います。市に希望する学校を書いて提出する期日が迫っていました。
今の地域の学校はあまり評判がよくないので、市内でも一番人気のC学校に行かせようと考えています。でも、住んでいる地域が違うため希望を出すことができません。それならばいっそのこと引っ越そうか・・・そこから家探しを始めましたが、何せ、学校の評判がいい地域なので、家が売りに出ないのです。結局、家を見つけることも借りることもできず、今住んでいる地域の学校に決めざるを得なくなりました。
今もC学校に行かせたいため、家探しをしているそうです。家が見つかれば、その学校に行くことができる・・・そう考えているようです。

さて、上の事例を読んで、どう思いましたか?共通して言えることが、Aさん・Bさんとも、下調べが不足していたことです。
Aさんの場合:学校にはどの地域が含まれるかを調べ、事前に学校にも訪問しておくとよかったですね。地域だけで決めずに、自分の目で学校を見るべきでしたね。
Bさんの場合:たとえ家が見つかっても、その学校に入れるかどうかはわかりません。というのは、イギリスは公立学校でも「一クラス30人」という定員があるので、空きがなければ、たとえその学区に住んでいてもその学校にいけるとは限らないのです。
家を決めるか、学校を選ぶか・・・難しいところです。
学校に関しての評判は Ofsted (オフステッド:非政府機関の学校基準局) のサイトも参考にしてください。

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