フォニックス:基本の音7 qu ou oi ue er ar
Finger Phonics の第7弾。これで Jolly Phonics のmulti-sensory (さまざまな感覚) を使って覚えていくフォニックスも最後となります。
(*当ブログはJolly Learning 社の許可を得て、イラストや音声などの教材を転載しております。当ブログをみなさんのブログ等でご紹介していただくのは大歓迎ですが、無許可での転載・引用は固くお断りいたします。)
qu
池で泳いでいるカモの鳴き真似をします。
両手でカモのくちばしをつくり、開いたり閉じたりしながら
qu, qu, qu
![mono112.gif](https://kayokoyamashita.com/uploads/image/mono112.gif)
qu の音
日本ではカモの鳴き声はガーガーと表現されることが多いと思うのですが、
英語圏では クワッ という音になるのです。
また、この qu という綴りですが、これもダイグラフ (二文字で一つの音を作る) なんです。
英語の辞書を見ていただくとわかるのですが、q で始まる英単語は必ず qu となっています。
中には、Qatar (カタール)、 qi (気) という例外もありますが、
これらはもともとが英語ではないものなのです。
ou
縫物をしていて、針で親指をさしちゃった!
ouch! (痛い!)
ou, ou, ou!
![ou-action.gif](https://kayokoyamashita.com/uploads/image/ou-action.gif)
ou の音
最近は日本のテレビを見ていても「ouch! (アウチ!)」と言う人もいますね。
「痛!」と同じ感覚で同じように使います。
oi
船乗りさんたちが、違う船に大声で読んでいるよ。
oi, ship ahoy! (おおい、ふねよ~い!)
![oi-action.gif](https://kayokoyamashita.com/uploads/image/oi-action.gif)
oi の音
ue
人に向かって指をさして、
you, you, you
と呼ぶよ。
![ue-action.gif](https://kayokoyamashita.com/uploads/image/ue-action.gif)
ue の音
この ue という発音ですが、
you (ユー) という音を出す時 (cue, rescue など) と、
ウーという音を出す時 (blue, clue など) があります。
ここでは、ユーの音のみを教えます。
er
今日はみんなでお菓子を作っているよ。
ハンドミキサーの音がおもしろいね。
ハンドミキサーの羽の音を両手で真似をしながら
er, er, er
![er-action.gif](https://kayokoyamashita.com/uploads/image/er-action.gif)
イギリス英語の er の音
アメリカ英語の er の音
ここで、英米の音の違いが大きく出ますね。
イギリス英語では、この r の音がほとんど発音しません。
溜息を出すようなこもった音で er というような音です。
アメリカ英語の場合は、そのあとに r の音をしっかりと出します。
ar
のどが痛くて、お医者さんにいったら、
口を開いて、「アー」と言ってごらん、と言われたよ。
ar, ar, ar
![ar-action.gif](https://kayokoyamashita.com/uploads/image/ar-action.gif)
イギリス英語の ar の音
アメリカ英語の ar の音
やはり、アメリカ英語は r の音がしっかりと出ています。
それに比べて、イギリス英語では、ちょっと低い ar の音ですね。
![line8.gif](https://kayokoyamashita.com/uploads/image/line8s.gif)
以上、7回にわたって Finger Phonics から42個のフォニックスの音とアクション、そして綴りを紹介してきました。これで、英語の音はほぼ発音できるようになるのです。もちろん、まだ banana の最後の a という音である
![新規キャンバス](https://kayokoyamashita.com/uploads/image/20130225060222f82.jpg)
しかし、ここまでフォニックスを学習した子どもたちは、自分で本を読み始めることができますし、自分の言葉で文を書くこともできるようになります。英語には同音異綴語が非常に多いのですが、この段階では綴りが違っていても正しい音を使った単語を書いていれば、十分です。
例えば、
・I like the blue chair. を
・I laic th bloo chea.
と書いていてもいいんです。自分の力できちんと書くことができることが大切なのです。Early Years の段階では、先生もあえて訂正はしません。子どもたちも、学年が上がるにつれて単語を覚えていくので、少しずつ正しく綴れるようになっていきます。まずは、子どもの「読める!書ける!」という思いを大切にしていくことが先生や親に必要なことだと思います。
コメントを残す