いい学校って?

「先に学校を選ぶ?家を決める?」のコメントにも触れたのですが、一つ覚えておいてほしいこと。
日本からいらした方の中には
「イギリス人が多い学校がいい」
と思われる方も多いのでは、と思います。実際、私もイギリスに来たころは、そう思っていました。
しかし、現実はどうなのか。
「イギリス人が多い学校がいい学校とは限らない」 
「Odstedの評判がいい学校が自分の子にいい学校とは限らない」
のです。
<イギリス人が多い学校>
まず、イギリス人が多い学校では、英語のサポートを必要とする子が少ないわけで、全く英語が理解できない子が来たときのサポートの仕方もわからない、ということもあります。英語以外のヨーロッパ言語の子たちは、その子たちの言語の文法や単語が英語と似ているため、英語習得も日本人と比べて断然速いのです。その子たちと比べられて、半年経っても英語を話せない日本人の子が「Lazy (怠けている)」、「発達が遅れているのでは?」と言われたこともあると聞きます。
<エスニックマイノリティーの子が多い学校>
逆にエスニックマイノリティーの子どもが多いところでは、先生やティーチングアシスタントも「英語ができないこと」を理解してくれていることが多く感じます。そのため、使う単語も簡単なものを選んでくれたり、絵などを多く使って視覚的に内容が理解できるようにしてくれることも見られます。また、イギリス人でない親のために、ミーティングを開いたり、宿題のサポートなどもしてくれるところもあります。
<+と->
上記の2種類の学校ですが、それぞれ、+も-もあります。
イギリス人が多い学校へ行けば、当然、イギリス英語を聞く機会も多く、言い回しや発音などは現地のイギリス人の子とさほど、変わらないくらい上達することもあります。
エスニックマイノリティーの子が多い学校では、イギリス英語を話す子が少なく、訛った英語を覚えることも。さらには、学校の先生もイギリス人でない人もいるため、子どもの英語が気がつくと「アフリカ訛り」になっていた、という話も聞きます。
<EALのサポート費>
また、多くの方はご存知ないことなのですが、英語を母国語としない子どもたちは、学校で EAL (English as Additional Language: English as Second Language とは言いません。家庭によっては 2ヶ国語以上で話をしている子もいるため) と登録されます。そして、1年に1度、その子たちの英語の習得レベルを市に提出し、さらに国に提出することになっています。
「子どもの英語の習得レベルが低い=補助が必要 」となり、国は市に英語の習得に必要な補助費を支給し、学校にそれがいきます。学校はその補助費で、専門で英語を教えるスタッフ (←私の仕事ですね) を雇ったり、教材を購入したり、または先生たちへの研修会を開いたりするのです。
ということは、イギリス人が多い学校、または*エスニックマイノリティーの子が多くても、その子たちに英語が問題ない*学校では、この補助費がほとんど支給されない、ということになります。さらに言えば、ずっとそういう状態であったとするならば、教材自体も学校にあまりないかもしれないし、英語補助のスタッフを雇うほどの補助金もないのかもしれないのです。
<親の目で学校を見る>
残念ならが、入学してから、「こんなはずではなかった・・・」という話もよく耳にします。
何回も書いていますが、学校を決めるときには、自分の目で学校を見てから決めてください。
その際、
「自分の子は全く英語ができないけれど、どんなサポートをしてくれるのか」
「英語ができな子はどれくらいいるのか」
「親である自分も英語がいまいちできないので、ペアレンツ・イブニング (保護者会) の時には、通訳を雇ってもらえることは可能か」
「実際に使用している教材を見せてもらえないか」
「学校が補助を出せないのなら、自分または会社が補助を出すので、1日30分ほど、子どもに英語の指導をしてくれないか」

など、思っていることを聞いてみてください。
また、学校に入って子どもたちの作品がかかっている壁に、何かエスニックマイノリティーに関するもの (お祭り、いろいろな言語などなど) があるかどうかも、その学校がどれだけエスニックマイノリティーに力を入れているかもわかる指針になるかと思います。
以上、少しでも学校選びの参考になればいいのですが。
*例えば、インド人やパキスタン人など、子どもの代には3世~になっており、家でも英語が母国語になっていることがほとんどです*
Chunさんからとても参考になるコメントをいただきました。↓是非、お読みください。

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