2018年5月 覚書その2:母音について

今回の日本滞在では
・小学校3年生で ai の授業
・小学校4年生で s, a, t の授業
・小学校6年生で c/k, e の授業
・特別支援級の3年生の児童への授業
をさせていただきました。初めてジョリーフォニックスに触れる子どもたちはもちろんのこと、どのクラスでも子どもたちが楽しく、かつ能動的に授業に向かう姿勢が見れて本当に楽しかったです。

 3年生は、昨年、二学期からジョリーフォニックスの第1、2、3グループを指導してくださっていたのですが、新年度になり、しばらく授業ができないでいたので、5月末に久しぶりに第4グループの最初の ai の指導になりました。2か月全くジョリーフォニックスをしていないのに、子どもたち、第3グループまでの音と文字は覚えていました!(先生方が感動していました。)
 ここで初めて『ダイグラフ』に入るわけです。大切なことは、今までは a/ i と別々に読んでいたのが、ai と二文字連なると「エィ」という音になるということで、二文字が別の一音を出すことを理解することです。単語に出てきた文字を見て、ran であれば、a が母音とわかり一音出すことがわかり、rain を見れば ai で一つの音を出すことがわからなければならないのです。つまり、ダイグラフに入るまでに単語の中の「母音がどれか」ということが分かると、子どもには理解しやすいように、今までの私の経験から感じています。

そのため、まず行ったのは「母音探し」です。

母音探しのサムネイル

こんな表に既習の子音と母音をバラバラに入れておきます。子どもたちは母音の入っている四角を色塗ります。
(*これを行うと、左の方が色が塗れていなかったり、下の方が塗れていなかったりする子もいます。もしかしたら目の動きに何かあるかもしれません。)

 これを行ってから、ai のレッスンに入りました。ブレンディングでは、今までは母音に下線を引き、1つだけ母音があれば、a, e, i, o, u と発音するけれど、今回は二つ母音がくっついていると「エィ」になることを意識させます。 rain とあれば、ai を四角で囲ったり、下線を引いてから音ボタンをつけたりしてもいいでしょう。

 自分が今まで指導していて、年齢が低い子だけでなく、中学生でもこのダイグラフは難しいと感じています。だからこそ、早い段階で教えていくことが必要であることも実感しているのですが、大切なことは「混乱させない」ことです。英単語で読んだり綴ったりするのが難しいのはやはり母音です。私自身の反省として、トレーニングでもこの「母音の重要性」をもっと伝えていくべきだったということです。第3グループが終わったら、ブレンディングやセグメンティング、そして母音を探す練習をもっと取り入れたほうがいいように感じます。

 小学校6年生のクラスでは、担任の先生が4月から週に1回、一音ずつ指導してくださっています。第1グループをすべて終わっていますが、子どもたちはちゃんと覚えている!今回は c, k, ck と e を指導させていただきましたが、子どもたちにとっては、いつ ck を使うか知りたいわけです。短い単語の中で「短母音の後」に ck を使うのですが、その説明でも「母音」という言葉は必要になります。ルール的なものはいつ指導するか小学校で必要があるかと、といろいろ意見もあるので、このときに「指導しましょう」とは言えません。ただ、ck が登場するたびに、短母音の後、という言葉を伝えていくだけでも、十分かと思います。

 また、母音の音はやはり日本人には難しいなぁと感じます。発音に自信のない先生が今後は小学校でも指導していかなければなりません。なるべく顔の筋肉を感じたり、ジョリーフォニックスのお話からその音を想起したりして、それに近い音が出るようになったらなぁと思っています。これも私の課題です。

 母音とは関係なのですが・・・
今回、すごく驚いたのが、特別支援級にいる児童です。二人の児童に ai の授業を行ったのですが、復習の段階で、見事に子どもたちが覚えているということ!一人の子は食べることが好きなので、e (たまご), l (ぺろぺろキャンディ) のときには特にうれしそうに音を言っていました。記憶に残るという点でジョリーフォニックスの多感覚について、改めて感動しました。 

次回は、ディクテーション(セグメンティング)について。

【カテゴリ:日本の公立学校でのジョリーフォニックス】ナビゲーション

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